ヒト起源について-13

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>雄さんの考えるヒトとチンパンジーの共通祖先はどんなものなのでしょう

私は前適応や萌芽的な二足歩行を全然認めないと言うことでは有りません。
ブ ラキーションは、おそらく前適応とはなり得ないと思いますが、枝から枝へ飛び移って移動することが困難な大型類人猿において、木から木への移動に際しての 木登り・降りの行動は前適応となり得ただろうし、木から木への一時的な平地の移動に二足歩行が使われたのかも知れない、と言う説があることも承知していま す。
萌芽的な二足歩行を発展させていた、とすることに何の不自然さも感じません

 

しかし、そう言う色々な状況が考えられるとして、それらは全て「だからヒトは、サバンナで、或いは樹上生活のときから、二足歩行に適応『できた』」と言うことを説明する為の議論ですよね。
mkさんの論調は全てそうです。

私の問題意識は「出来たか、出来なかったか」でなく、「そもそも何故ヒトは、そしてヒトだけが直立二足歩行を発達させなければならなかったか、何故四足歩行を捨てなければならなかったか」です。
そしてこの問題についての明確な回答を、この板でどなたからも伺った記憶が有りません。
只一つ「それは省エネの為だ」と言う程度です。
省エネ説については既に反論済みです。

 

木登りなどの前適応が有れば、直立二足歩行に移行する「必要」が出来たとき、多少は役に立つでしょう。でもその必要が無いとき、前適応の議論に全く意味は有りません。

パタスモンキー、ミーアキャット、プレーリードッグ、それにahさんによればゴアナやイタチもだとのことですが、必要に迫られれば、種や属を超えてキレイな直立姿勢を示します。
これらの祖先に直立姿勢への、どう言った前適応が有ったのでしょうか?
mkさんの仰るように、サバンナに出る前の共通祖先の段階で、直立姿勢に有る程度「洗練」していたのでしょうか?

共通祖先の段階で、サバンナであれ、樹上であれ、或いは密林や水辺であれ、萌芽的に直立二足歩行を発達させただろうことを、全て否定するものでは有りませんが、その中で直立二足歩行に特化したのはヒトだけです。

私はミケmkさんに、地球上のあらゆサルたちの中で、只の1件でも良いから、常時直立二足歩行に特化したという観察例、或いは逆に60億の人間の中で只の1件でも良いから、ハイハイのまま四足歩行で通したという例が有るか、と2回も聞きました。

でてきたのが、これです。
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/0b/Orangutan.jpg
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%8E%E3%83%9C

チンプやボノボが時折直立して二足歩行することくらい、私の書き込みでも何回も出ています。
要するにこんなものしか出せない訳です。
問題は時折二足歩行をする動物は結構有るのに、その中で応急的以上に直立二足歩行に「特化」したのは、ヒトだけだと言う事実です。
何故ヒトは、他の類人猿と同じようにナックル歩行程度で納まらなかったのですか?
或いは何故そもそも、サルたちの楽園である森林を捨てなければならなかったのですか?

サバンナは、まあ言わば草原です。草食動物でない祖先たちがサバンナで生きてゆくには、その草食動物の狩りをしなければなりません。或いは獰猛な捕食者から逃げなければなりません。
草食動物にしても、チーターやライオンなどの捕食者にしても、例外なく四足歩行の達人たちです。

チーターやライオンでさえ、狩りが常に成功するとは限りませんが、そんな中にヨチヨチ歩きのヒトが出て行ったら、絶好のカモになったと思わないのですか?
狩りが成功することなど、絶対に有り得ないと思わないのですか?
どうしてそれまで慣れ親しんだ四足歩行を捨ててまで、二足歩行で追いかけたり、逃げたりしなければならなかったんですか?

私はそんなことをしていたら、二足歩行に習熟する前に、全て餓死をするか食われて絶滅するだろうと思いますが、私のこの考えが「無茶」ですか?

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このページは、雄が2007年9月 1日 07:03に書いたブログ記事です。

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