>森林生活者が,水棲生活で二足歩行を獲得してから,さらに森林に再適応ですか?
>「森林では絶対に進化できない」という雄さんの見解には,他人を納得させる根拠がありませんよ
私は元々「直立二足歩行森林起源説」否定派です。
700万年前何が有ったかは特定できないが、440万年前のアルディは「出発点」では無く「中間点」だと言う認識です。
直立二足歩行への垣根は非常に高く、樹上生活から言わばなし崩し的に移行すると言うことは考えにくく、700万年前に何か「トンデモ無い」ことが有ったのだろうと想定しています。つまり水です。
水は、直立への否応なしの淘汰圧になるし、同時に隔離の機能を持ちます。更に場所や、その広さ、隔離されていた期間など、如何ようにも想定可能です。
又大地溝帯の激しい地殻変動は、その想定を無理なくさせます。
傍証を挙げれば、ヒトだけの無毛性も森の中では考えにくい。
分岐とされる700万年前、既にサヘラントロプス(トゥーマイ)が直立二足歩行を獲得していたとすれば、その急速な獲得要因として、そう言った待った無しの環境変化以外考えられない、と言うのが私の想定です。
アルディが実際どう言う経過で「中間点」に居るのか、それは分かりません。
ただ、私の中では直立二足歩行獲得と、その後森林への適応では、後者の方が垣根が低いだろうと考えているだけです。
......と言うのが2日程前までの、私の確信でした。
ただ、前回述べたように、今は「森林説」も含め、もう一度整理し直してみる必要が有るな、と言う状況です。
>「森林では絶対に進化できない」という雄さんの見解には,他人を納得させる根拠がありませんよ
...と言われても、何と言ってみようも有りません。
こと有るごとに述べているように、物証無き700万年前のことですから。ただトゥーマイが水辺の環境で棲息していたらしいことだけは確かです。
「そう言うものです」と言われても、納得できなかった訳ですが、今回のsn30さんの様々な資料提供は、素直に参考にさせて頂こうと考えています。
>サバンナモザイク説は,今でも(少なくともアクア説なんかとは比較にならないほど)有力な仮説の一つです
サバンナモザイク説が出た経過から言うと、初期人類化石の発見で、その棲息年代とサバンナ形成の年代に矛盾が出て来て、言わば徐々に追い込まれて、と言ったことだと認識しています。
元々、700万年前と言う視点からすれば、サバンナもサバンナモザイク説も有り得ない、と言うのが私の認識でしたが、アルディが森の中で棲息していた、と言う今回発表の内容からしても、その認識が確信に変わったと言うことでした。
それはアルディ自体もそうですが、その全身骨格による証拠と、既に直立二足歩行を「獲得していた」と言う状況から、サヘラントロプスの直立二足歩行が、より確信できたと言うことが有ります。
>アクア説のような常識外れの説が受け入れられるためには,相当に強力な証拠がないと無理でしょう
>現時点では,アクア説なんかは問題外だと無視されて当然だとsnは考えますし,
実際にまともな学者からは無視されています
「常識外れの説」「無視されて当然」「まともな学者から無視」について、これだけではこれも何とも言いようが有りません。私とすれば重要なのはその内容です。
700万年前実際「何が有ったか」を言うのは困難と、これも繰り返し述べているところで、従ってアクア説についての、直接的な主張をここではしていません。「私としては」と、自分の見解を述べておいたに過ぎません。
アクア説が突飛で有ることは間違いありません。私も元々はサバンナ説信者でしたから。
しかし水を想定すれば、サバンナや森で出来にくかった説明が、非常にスムーズになることも事実です。
数々の傍証とともに「ヒヒ抗体」が一つの証拠になるだろう、とはモーガンも述べていますが。
ただ実際に有ったことの証明は難しいが、有り得ないことを論建てすることは出来る場合が有って、それが今まで私が主張して来た「森林説」否定論でした。
私は「若し.........だったらどうしますか?」と言う仮定の話は好きでは無いので、極力根拠を挙げて主張して来た積りです。ただ今回そのうちの「隔離」の部分で、自分の考えの浅さに気が付いた次第です。
今現在、森林説も含めて少し幅を持って考えざるを得ないな、と言うことは上記した通りです。
カエルについては、その直後のコメントで述べた通り、「カエルのことは知りません」。
しかし、生物多様性の問題を、そのきっかけとなった分岐の原因・メカニズムの説明に持って来られても、それは説明にはならない、と言うことでした。
分岐の原因・メカニズムに立って、若し問題を建てるなら、と言うことで提起したことで、具体的な状況を想定してのことでは有りません。
>だから,「森林における二足歩行の獲得が納得できない」というおかしな考えに陥ったんじゃないのですか?
「森林における二足歩行の獲得が納得できない」と言うのが、おかしな考えだとは今でも全く思っていません。
今でも森の中での、常時直立二足歩行への移行が中々イメージ出来ません。森の中で何不自由なく飛びまわっていたであろう祖先種に、何故そんな必要が有ったんだ、ってことも。
ただ前回、或いは上記したように、今は森林も含めて考えて見よう、そう言う状況では有ります。
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