「二足走行」?

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RE snさん

>そういう意味で,現状のアクア説は,すでに「時代遅れ」なのではないでしょうか?
>「アクア説に一票」という雄さんのは,やはりまともな議論ではないなあと思いますよ
>現時点で何の証拠もない「アクア説」は,問題外として無視されて当然でしょう

そうニベもなく一刀両断に切り捨てられては、「見解の違いは保留しつつ、議論は自分の認識を深める」と思っている私としては、後が続かず悲しいモノが有るのですが、まあしかし、いいでしょう。

 

では.........、

最初から述べているように、今、直立二足歩行の契機を直接示す物証は有りません。今回のホワイト隊の発表も、440万年前のアファールの森の中での状況を再現しただけで、その拠って立つ成り立ちに遡って解明したものでは有りません。
そう言う中でそれ以上の細かいアレコレを、ここで推測したり批判しても、私としてはあまり意味の有ることで無いと考えています。

私はやはり「考え方」の問題として、「直立二足歩行」の捉え方の違いが大きいのではないかと思うのです。

 

>どうも,雄さんは「ヒトの直立二足歩行は特殊で特別だ」という意識が強すぎるような気がしますね

私はやはり「ヒトの直立二足歩行は特殊で特別だ」と思っています。
ヒト定義の第1項目は「直立二足歩行」です。

※ ヒト
(前略-分類など)
結局のところヒトは、直立二足歩行を行うこと、そしてヒト特有の文化を持つことで類人猿と区別される
(以下略)(岩波生物学辞典 第4版)

それによって......、

  1. 前肢が歩行から解放され、手として自由になり、道具の使用・作成の可能性に繋がった。
  2. 重力により喉頭が下がり、音声言語の為の咽頭の広さを確保した。
  3. 垂直に立った骨格は、大きくなった脳を下から支えることが出来た。

等など、etcエトセトラえとせとら。

要するに人間の全ては直立二足歩行から始まったのだと思っています。
これは私の個人的認識と言うより、「ピルトダウン人」の苦い教訓を経た、進化人類学の定説でも有るでしょう。

しかしそれは同時に、普通では考えられない設計ミスであって、肩こりや腰痛、ヘルニア、痔、メスの難産等、高い代償との引き換えでした。700万年経た今でさえそうなのであって、二足で歩き始めた最初ほど、その代償は高かった筈です。
有る程度の「大事件や大きな契機などなく」、自然に移行出来る問題では無かったと考えています。

 

snさんは......、

>林床で安全に採餌するために,樹上での移動能力を多少犠牲にしてでも,「地上で走る」ことができるようになったグループがいたのかもしれません
>つまり,林床で餌を取っている時に,群れの誰かが天敵の姿を確認したとたん,警告発声が上がり,一目散に近くの木まで走って上って逃げていく,というイメージですね
>つまり,選択されたのは「二足歩行」ではなく「二足走行」だったのではないかという推測です

...と書かれています。
私も危険が迫った時、一目散に走って近くの木に避難すると言うのは、自然に考えられることだと思います。
ただその際、「二足走行」になるかどうか、については検証が必要です。

そこで最初に確認させて頂きます。
現生の類人猿、霊長類、哺乳類で、時に直立する種、或いは二足歩行をする種は、snさんもご指摘の通り結構います。

この中で、天敵など危険が迫り「一目散に近くの木まで走って」行く時、或いは逆に餌となる動物を追う時、仲間内の争いで必死に追ったり逃げたりする時、メスの囲い込みの為、オスがハーレム内を走り回る時、逆にオスの「子殺し」からメスが必死で逃げ回る時、「二足走行」を専らとする種が、例え一つでも有ったら教えて下さい。

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このページは、雄が2010年2月14日 10:10に書いたブログ記事です。

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