RE とっても小っちゃな「最大条件」

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>「直立が最大条件だ!」といくら気張ったてみたところで、分類学上ヒトとサルのほんの僅かな差の中の「最大」でしかないと・・・リンダ思っちゃうの♪

相変わらずですねぇ。
「直立が最大条件だ!」なんて、そんな雑な言い方はしていないのに。

 

【質問1】
しかしmnさんが「分類学上ヒトとサルのほんの僅かな差の中の『最大』」と、鬼の首を取ったように言う時の、そのヒトだとかヒト上科と言った「分類」その ものが、そもそも直立二足歩行なしで有り得たかどうか、有ったと言うならそのシナリオを後学の為に聞かせて下さいな。

>その専門家による分類では・・・・我々は、ヒト上科・ヒト科・ヒト属・ヒト種となっていて、上科ではテナガザルやオランウータンと同列とし、科で はチンパンジーやゴリラと同列とし、属ではネアンデルタールと同列としている。
結局我々がはっきり区切られるのは、最下位の種だけであります。いやもう全然特別扱いされてない。
>だからこれはしょうがないことと潔く認めましょう。

何を今更!
そんなことはとっくの昔から承知の上だし、何度同じことを言わせるのですか。
私からのコメント・反論は、「こまっちゃう前に、キチンと正しく読んでください」と言うことだけです。
そんなことを議論している訳じゃないんですよ。
ところでまさか、mnさんは最近そのことを知った、なんて言うんじゃないでしょうね。

この掲示板上で「人間はヒトとして生物の一種であり、そこに特別なことは全く無い」と何度繰り返し強調していることか。
本当にmnさんは殆どまともに読んでいない。読めていないと言うべきか。

例えば、
http://6609.teacup.com/natrom/bbs/10385
>>私の主張はこうです。
ヒトは生物として、チンプやボノボと殆ど差は無いんです。塩基配列が示している通り生物としては特殊でも何でもない。サプライズを持ちこむ必要もない。
直立二足歩行をしているから立ち姿は若干違うだろうけれども、体毛を付けたら見かけも大して違わないでしょう。

http://6609.teacup.com/natrom/bbs/10879
>>ヒトとして、他の生物との連続性(上記、直立二足歩行を含めて、1.23%のDNA差異、代謝、生殖、遺伝など)、これらを一番徹底して 主張しているのは、多分私です。記憶に間違いが無ければ、チンプとヒトの赤血球をコードしている遺伝子は、全く同じだった筈です

若しまともに読んでいれば一目瞭然。
今更mnさんに言われるまでも無く、ヒトの系統関係や類人猿などとの類縁関係等、とっくに確認済みのことです。或いはネアンデルタールとの類縁度も。
そんなことを確認して、それで話が済むなら何の問題も無いんですよ。
そんなことを争点にしてここで長々と議論している訳じゃないし、ここでこんな議論をする必要もない。

問題は「全然特別扱いされてない」とmnさんが強調すればするほど、ではその特別で無い筈の人間だけが、今こうやってインターネット等と言うものを使い、 自分たちのルーツに思いを寄せそれを議論しているのか?、何故人間だけがそんなことが出来るのか?
問題はそう言うことなんですよ。

「上科ではテナガザルやオランウータンと同列とし、科ではチンパンジーやゴリラと同列とし、属ではネアンデルタールと同列としている」「いやもう全然特別 扱いされてない」と、「同列」を強調し、「特別扱い」を否定されている、そのmnさんにお聞きしましょう。

【質問2】
何故、そんな「全然特別扱い」すべきでない人間だけが......、
「火の使用石製の狩猟採集道具の使用」「牧畜・農耕文化の始まり」「銅器、鉄器の時代」「錬金術の時代」「18世紀の工業化」(mnさん)
http://6609.teacup.com/natrom/bbs/10841

...を経て、現在インターネットやクラウドコンピュータ網、ロケットや宇宙ステーション。核兵器やGPS等など、etcエトセトラ.........、を達成しているの ですか?
「同列」で有る筈の他のヒト科やヒト上科の仲間たちは、揃いも揃って、何故その方向に踏み出してさえいないのですか?
mnさんの「分類学上」の知見で教えて下さい。

系統分類での同列と言う点から言えば、実は全然同列でなんか無いんですよ。
チンパンジーとヒトの塩基配列の差は1.23%と出ています。これが今のところ最新データです。
同じデータで、オランウータンでは2.8%、アカゲザルでは6-7%と出ています。これが分類上の近縁度です。
チンパンジーから見た時、確かに人間は殆ど「同列」です。しかし同じくチンパンジーから見た時、オランウータンはその2倍以上、アカゲザルやニホンザルに 至ってはほぼ5倍の開き、差が有るんですよ。

mnさんが強調している「分類学上」の違いが、現実の様相に全然反映されていないじゃないですか。
私から見たら、或いは「純真な子どもの目」から見たら、チンパンジーに近いのはアカゲザルやニホンザルの方で、一番同列である筈の人間だけが飛びぬけて異端に見える。

【質問3】
この逆転現象を、mnさんはどのように説明するのですか?
mnさんの「分類学上」の知識で説明して下さい。

未だ有ります。
同じくヒトゲノム解析の知見で、地球上68億の人間の遺伝子的バリエーションは0.07%の枠内に納まるそうです。つまり極めて均質で変異幅が少ない。
これはおそらく「出アフリカ」の際、数百人規模の集団が今の人類の祖先になった、いわゆるボトルネック効果によるものでしょう。
その点チンパンジーは同じ種内の変異幅が遥かに大きいと言うことです。

mnさんは「ヒトは変なイキモノ」
http://6609.teacup.com/natrom/bbs/10783
の中で...、
「ヒト社会」の、地理的隔離以上に集団差が著しいことを挙げ、「分類学のセオリーが通用しない唯一のイキモノでもあります」「で、私は『こんな変なイキモ ノ』を既存の生物学の枠内(定義)に収めるのはムリだろうと思うんです。」と述べている。

一体どちらなんですか?
片方で科や属での「同列」を強調し、「いやもう全然特別扱いされてない。」「だからこれはしょうがないことと潔く認めましょう。」と言いながら、片方でそ の枠内(定義)に収めるのはムリだと言う。

私もヒトの、体型、皮膚の色、行動様式、言語、経済体制等、様々なバリエーションが有ることを認め、その差は、例えばコモンチンパンジーとボノボ等、種の 違い以上に大きいように見えます。このバリエーションを認めていること自体はmnさんに賛同します。
そこでお伺いします。

【質問4】
mnさんも認めているように、同じ種でありながらこの大きな「集団差」を、mnさんの言う「分類学」で説明して下さい。

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このページは、雄が2010年5月15日 06:15に書いたブログ記事です。

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