T女史の書き込みを拝見するに、批判される必要が何も無いことについて、無理に論難を仕掛けているような、要するに「藁人形論法」に見えてしょうがないんですけどね。
勿論T女史が、共産党や共産主義を嫌い、民主集中制に批判的だとしても、それはもうT女史の自由で結構なんですが、同じ嫌うにしても、もう少し根拠に基づいての嫌悪、批判・非難で有った方が、お互い建設的だと思う"今日この頃"。
……と言うことで、何点か指摘しておきましょう。
>幹部達が自分たちのご都合で情報を管理支配しているのが民主集中であり、
中央委員会や幹部会が情報の収集努力をすること。情報が上級機関に集まることは当然のことじゃないですか。それが全党に責任を負う幹部・上級機関の任務でしょう。
情報が集まらずに、「方針」だけ出してくる指導部など、無い方がましです。
又、日本共産党の「幹部達が自分たちのご都合で情報を管理支配している」とは思わないけれども、情報の管理は、情報の収集と同じく、いやそれ以上に重要なことじゃないですか?
集まった情報を精査・評価無しに、全てを垂れ流しにしていたら、それは危機管理能力ゼロと言うことです。
民主党の「ガセメール」事件のような体たらくを、日本共産党が犯す訳には行きませんからね。
「民 主集中制」との関係で言わせて貰えば、例えば民主党や自民党など、派閥が大っぴらに認められているところでは、情報もそれぞれの派閥優先に収集・管理さ れ、全党が共有することにならないでしょう。小沢グループの機密情報が、菅、仙石など党指導部と共有されるなど考えられない。
「幹部達が自分たちのご都合で情報を管理支配している」と言うなら、それはこう言う派閥次元のことですよ。
勿論、この方がいい、とT女史が主張するなら、それはそれで一つの考え方です。
ただ日本共産党は、そう言う組織原則は採らない、と言うだけのことです。
派閥を認め、情報の一元化を放棄していたら、統一した組織と方針で国民に責任を負うことにならないからです。
同時に党の方針は、幹部だけが一方的・恣意的に決定するのではなく、支部から党大会に至る各段階で討議されるし、その決定はその都度、新聞赤旗等で全党に周知徹底される訳で、そこに不透明なこと等有りませんよ。
T女史が「幹部達が自分たちのご都合で情報を管理支配している」と非難するなら、その弊害が実際何処に現れているか、具体的な例を出して貰えばいいんですな。
その具体例として出て来たのが、例えば………、
>現委員長の祖父の経歴や叔父の過去についても一般の共産党員は巷間から知る有様であったという
「現委員長の祖父の経歴や叔父の過去」なんて、今でも私は知りません。そんなことに興味も有りません。そんなこと、「幹部の都合」で「管理支配」すべき秘密だったんですか?
そんなことがなにか「秘密」めかして取り沙汰されている等、初めて知りました。まっ、余計なお世話なんじゃないですか。
野坂参三、袴田里見、筆坂秀世などの除名やその経過に関する「秘密」について、確かに一般党員や世間に全てが公表されている訳ではないでしょう。デリケートな問題だし、党としても痛恨なことですからね。
一般論として、規約に反した行動、或いは反党的行動について、幹部だと言うことで免罪される訳には行かない、と言うことでしょう。「民主集中制」による規律はそこに分け隔てが無い、と言うことです。
それにしてもT女史、こう言うことに随分お詳しいようですね。
その情報源は、まさか公安調査庁じゃないでしょうね。
No.56 でも書きましたが、「民主集中制」への批判・非難は自由です。ただその場合、それに代わるべき組織原則は何が良いのか、T女史自身が先ず提起すべきです。
この宿題を片づけずに単なる非難だけでは、その主張は「反共の為の反共」にしかなりませんよ。
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