フローレス島の小柄な新種、初期ジャワ原人が祖先か-東大と国立科博、脳容量を精密測定

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防備録

 

http://www.worldtimes.co.jp/today/kokunai/130418-6.html

上記サイトより、そのまま引用

インドネシア・フローレス島で2003年に化石が発見された小柄な新種「フローレス原人」は、初期のジャワ原人が孤島に渡って体が小さくなった可能性が高 いと、東京大と国立科学博物館の研究チームが17日、英王立協会紀要電子版に発表した。脳の大きさを精密に測定して分かった。

 

picture インドネシア・フローレス島で化石が発見された小柄な新種「フローレス原人」の復元像(身長110センチ)。東大と国立科学博物館の研究チームは頭骨化石の脳容量を426ccと推定し、祖先は初期ジャワ原人の可能性が高いと発表した(国立科学博物館提供)

 フローレス原人は7万4000年~1万7000年前に同島に生息したことが遺跡調査で判明。食料が少ない熱帯雨林の島で「島しょ化」と呼ばれる現象が起き、身長が約1メートルまで小さくなったと考えられるが、祖先は謎とされていた。

 東アジアにはジャワ原人や北京原人など、アフリカから進出してきた大柄で進歩した原人「エレクトス」がいた。しかし、脳容量が平均約990cc、身長が160~170センチあり、祖先にしては大き過ぎるとの見方があった。

 このため、より原始的で小柄な原人「ハビリス」がもっと昔にアフリカから来たとの説が近年提唱されるようになったが、アフリカ以外では化石が見つかっていない。

 東大の久保大輔特任研究員や同博物館の河野礼子研究主幹らは約2万年前のフローレス原人の成人女性頭骨化石について、X線コンピューター断層撮影 (CT)で内部を精密に測定し、模型を作製。壊れた部分を粘土で修復した。その結果、頭骨内部の脳容量は426ccと、従来推定の約400ccより大きい ことが分かった。

 同博物館の海部陽介研究主幹は「約100万年前の初期ジャワ原人の脳容量は860cc程度で、頭骨の形もフローレス原人に近い。脳容量の差が縮まり、初期ジャワ原人が祖先の可能性が高くなった」と話している。

 

【解説】 フ ロ ー レ ス 原 人

 現生人類と同じヒト(ホモ)属の新種。2003年にインドネシア・フローレス島の洞窟で化石が見つかり、人類進化研究史上、最大級の発見と言われる。周 囲から孤立した同島ではゾウなど他の動物も小さく進化する「島しょ化」が起きた。(1)餌が乏しい(2)小柄な方が体温上昇を抑えられる(3)天敵の大型 肉食獣が少ない-などの原因が考えられている。

    

 

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このページは、雄が2013年4月19日 06:51に書いたブログ記事です。

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