何度騙されたら気が済むのだろう

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豊田商事に始まりオウムや今に続く統一教会等の、いわゆる霊感商法、そして今年も被害額を更新している振り込め詐欺。

勿論一番悪いのはその仕掛け人たる加害当事者、つまり犯人だ。これは全くその通り。
しかしこれだけ繰り返しくりかえし、その犯行と手口が知られて来ている今、相も変わらずその手口に乗ってしまう「被害者」を、単に100%同情の対象としての被害者と見れるか?、私は些か冷やかになってしまう。

※ この点で、私は、TVのワイドショーや女性週刊誌の、視聴率優先・販売部数優先の興味本位、非科学的蒙昧垂れ流しを声を大にして弾劾したい。

宜保 愛子だの細木某女だのを無批判に、と言うより提灯持ちで登場させ、「水子霊」だの「前世の祟り」だの、或いは「心霊写真」だのと喧伝し、庶民の心情に霊感商法を受け入れさせる素地を作ったのはこれら、TVを中心としたマスメディアと女性週刊誌ではないか。
しかも、彼らはその被害の責任を一切取っていない。
だけでなく、被害者が出れば今度はその状況を取材のネタにして、さも第三者を装っての「報道」で売上に励む。

直接の犯行は加害者たる犯人だが、これらマスメディアはこの犯行に群がるハイエナじゃないか。って、実際のハイエナは単に自然の食物連鎖の一環で、この比喩はハイエナに対しても失礼極まる。ハイエナチャン、ごめん)

最初に霊感商法や振り込め詐欺の例を出したのは、同じことが政界で行われていて、もういい加減にその詐欺的手法に気がつけよ!、ってことを言いたかった訳。
そしてその中でのマスメディアの役割も又、同じようなもんじゃないか、って思わざるを得ない「今日この頃」。

 

    

 

豊田商事事件が世間的に問題になったのが、1985年頃。それをほぼ10年遡った1976年に新自由クラブなるものが発足して、当時田中角栄のロッキード事件等への国民の批判の受け皿として、一躍脚光を浴びた。
又1992年には、東京佐川事件等にまつわる政治不信の中で日本新党が発足、小沢一郎との連携で、1993年に細川内閣が成立した。

その後は、政治の閉塞感が高まる度、或いは単に党内でのイザコザや軋轢の度、アレコレの「新党」が出来、そしてその度にマスメディアはそれを持ちあげ、そしてそれに乗って有権者は繰り返し繰り返し、騙されて来た。

新党の結成は、政交付金制度の導入によって一層拍車をまし、交付金届け出締め切りの年末の、言わば年中行事、見苦しい風物誌になっている。

※ この政党交付金制度そのものも、細川内閣の時、一旦は廃案状態になったものを、自民党総裁の河野洋平との、未明のトップ会談(と言えば聞こえはいいが、密室協議)によって覆したもの。
その後細川は、これ又唐突に夜中に打ち上げた「国民福祉税」構想と、佐川急便疑惑によって惨めな辞任劇を演ずる。

オッと、あまり枝葉に分け行って本筋を見失っては拙い。
要するに、繰り返し現れては消えて行く「新党」と霊感商法、そしてそれを持ちあげて来たマスメディア、それに懲りもせず騙されて来た有権者と庶民。

ホント、もういい加減にもう少し利口になったら、と、切に思う。自分を守る為に。橋下某率いる維新の会等と言うイカガワシイ政党とその人物を、もうそろそろ事前に見極める目を持った方が良いと思う。後で後悔しない為に。

今、山本太郎を中心とした、「野党統一」的イシューが喧伝されている。
山本太郎自身は(多分?)善意な発露からかも知れない。
何より、原発、TPP、憲法、雇用環境の破壊など、民主党が裏切り自民党がそれを利用しての悪政路線の中で、有権者の中にも切実な思いが有るのだろう。何とかこの現実を変えて欲しいと。

しかし、原発にしてもTPPにしても、或いは憲法にしても、若者の雇用にしても、ここに統一の対象になっている各政党(少なくとも日本共産党を除く)の、今迄の言行を見た時、本当に今後6年間を白紙委任出来る相手だろうか。

多分、今度の参議院選では、各野党(必ずしも反政権では無い)から、この点での、反共産党宣伝がなされるだろう。新しい反共宣伝か?
有権者は目先のワンイシューだけでなく、今迄騙され続けて来た過去の歴史を少し振り返り、自分を守る為に、後で後悔しなくて済むように、今回、少し利口になって欲しい。と思う「今日この頃」。

    

 

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このページは、雄が2013年6月 1日 06:45に書いたブログ記事です。

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