RE 水棲説について

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RE mnさん

順序が逆になりました。最後にmnさんになってしまいました。

mnさんの疑問はそれぞれに尤もなことだと思います。
その他にも色々な疑問・批判は当然有るでしょう。

只、2つ言えることが有ると思います。

  • 一つは、こう言った疑問・批判は、仮にどの説を採っても有り得る、と言うことです。
    例えば「危険」と言うことで言うなら、肉食獣による危険が遥かに高そうに思われるサバンナ説で、そう言う疑問は「直立二足歩行獲得理論」の前に、殆ど問題になっていなかったように思います。
  • もう一つ、こちらの方が主題なのですが、
    確かに疑問や批判は有り得ます。しかし大事なことは、実際にヒトは生き残って、今こうして地球中にはびこっていると言う事実です。

 

 

おそらく何説を採ろうと、その最初から考え始めて危険度や生き残る確率を計算したら、私はここに人間はいない、と言う結論しか出ないと思うのです。

地球一般、或いは生物一般を考えても同じことなのですが、人類がその歴史の中で遭遇した出来事は、殆ど全て個別・特殊で、再現性の無い一回きりのことだったでしょう。
700万年前に時計を戻して、最初から人類の歴史をやり直したとして、ここに人間社会が存在しなかっただろうことは、ほぼ100%の確率で私は断言できます。事実多くの系統が絶滅している訳です。
しかし現実に絶滅を免れた人間がここに、ただ一種だけですが存在している訳です。
つまり私はここでも「人間原理」が使えると思うのですよね。

要するに今我々が問題を建てるとしたら、「生きられたか?、生きられなかったか?」と問題を建てるのではなく、現に生きている状況を踏まえて、その殆ど有り得なかった筈の中で「何故生き残れたか?」と問題を建て、それを後付けすることしか無いのではないでしょうか。

その際、

  1. 論理的な矛盾は当然除かれます。例えば今回のことで言えば、440万年前とサバンナ説は、論理的に有り得ないとして検討の対象から外されます。
  2. 或いは同じことですが、事実に反することは除かれます。例えば6000年前に全て出来あがった形で出現した、等のおとぎ話。
  3. それと私としては、「ご都合主義」は除きたいところですね。
    同じ環境下(例えば森の中)で、同じ淘汰圧、隔離も無いところで、或る種だけが特別な進化を遂げた、と言うような議論。

勿論それを主張することは有っていいことですが、その場合はやはりその為の説明が必要だと思う次第です。

上記三点さえクリアすれば、可能性としては色々な想定が出来ていいのだと思っています。兎も角、人類は生き延びたのですから。

 

「見解の相違は保留しつつ.........、 投稿者:雄  投稿日:2010年 2月 9日(火)」
......の中で私は既に次のように述べています。

>>アクア説でも、都合に合わせ色々な想定は出来るのですが、何れにしても物証無き推定に過ぎない訳で。

例えば反論4ですが、
水によって隔離された場所に、たまたまカバが居なかったのかも知れません。
或いは、カバやワニによって大半が殺され、残った僅かな部分が生き残り、それがボトルネック効果となった、と話を作っても(想定しても)いい訳です。論理的な矛盾さえなければ。
オットセイやアザラシも同じようなことが言えた筈ですが、生き残っていますからね。

或いは反論2についても、
群れの大半はサカナを採ることが出来なくて死んでいった。しかし手の器用な個体だけが何とか生き延び、それが将来の道具使用・作成に繋がった、と話を作ることも出来る訳です。

なお水によって隔離された場所について、モーガンは海水(アファール三角地帯のダナキル地塊)を想定しています。しかしこれには同じアクア説の立場からの 反論も有って、例えば今より100倍も広かったチャド湖周辺かも知れません。どっちにしても反論4で想定されるような狭い場所では無かったでしょう。

 

私としてはどっちにしても物証の無い中で、批判する側もそれを受ける側も、頭の中で細かい想定を巡らせて応酬しても、それは殆ど意味の無いことだと考えています。
大事なことは「考え方」の問題、つまり上記三つの基準に照らし、少なくとも論理的矛盾の無い、そしてなるべくご都合主義の手を借りなくても済む「ストーリー」を組み立てることだと思っています。

mnさんの、実践に裏付けられた事実の提示を、今後も参考にさせて頂きます。

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このページは、雄が2010年2月14日 10:14に書いたブログ記事です。

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