ヒト起源について-30

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>湖底の足跡化石が発見されたら一番喜ぶのはアクア説の支持者だろうし、

多分そう言うレベルの問題じゃないと思うんですよ。
No-114でも書きましたが、ヒトが分岐した頃の歩行様式を直接見せてくれる足跡化石が出てきたら、これはもう「アクア説」「サバンナ説」の縄張りを云々するような、ケチな問題じゃなくなってくるでしょうね。

ただ実際問題として、骨や歯が土砂の中で化石として残るのと違い、同じ土砂に残された痕跡形状がそのまま保存されて化石化するのとでは、可能性の問題としてまるで違うのだと思います。
化石化するには、多くの場合その上に土砂の堆積が必要になる訳ですが、それはそのまま足跡の痕跡を消すことに繋がります。探して見つかるとか、そう言うものでは無いんでしょうね。
恐竜はあの体重で、おそらく多くの足跡を残した筈ですが、発見された足跡化石は恐竜本体の化石より多分遥かに少ないんじゃないでしょうか。

ことのついでに.........、
「アクア説を示す、水辺環境での棲息を証明する化石の証拠が少ない、或いは無い」と言う批判に対して述べておきます。

実は水辺での環境を反映した化石は幾らでも有るのです。と言うか、ある意味でこれは当然のことなのですね。
上記したように化石は多くの場合、堆積岩・堆積層の中で発見されます。
例えばサバンナで死んだ動物がいたとして、肉は食い荒らされ微生物に分解され、骨は直射日光と夜の寒気でボロボロになり、踏み荒らされ、化石に残ることは先ず無いでしょう。

しかし、たまたま洪水があってこの遺骸が川や海に運ばれて土砂に埋まったら、若しかしたら化石として残るかも知れません。
この化石は、川や海の環境を反映した状況の中で発見されるでしょう。しかしだからと言って、この動物が川や海で暮らしていたことにはなりません。
化石ハンターは常にこう言った「タフォノミック・バイアス」に気を付けるよう教育されるそうです。

ですから水辺環境を示す状況で発見される化石は幾らでも有るし、それが普通だと言えます。
そのことをもって、アクア説の証明にならない、と言うだけの話なんでしょうね。

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このページは、雄が2008年1月10日 10:35に書いたブログ記事です。

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