六ヶ村分水四面道口
「杉並地内水路網(暗渠の迷宮)全体像」も参照のこと
六ヶ村分水唯一の、南側分水路
青梅街道と環状八号線が交差する四面道。そこに六ヶ村分水の二つの分水口と水路が、南北反対側に設けられていた。反対側に分水できると言うことは青梅街道が地形の峰筋を通っていることによる。何本もの用水路・分水路を左右に持つ玉川上水が、武蔵野台地の峰筋を通ってことと事情は同じ。
今回は南側に設けられた(筈の)「四面道口」とそこからの水路を追ってみる。北側の分水口は「清水口」。
今回のシリーズで取り上げている井草川水系にも桃園川水系にも属さない水路だが、六ヶ村分水絡みで取り上げてみた。
撮影Map
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2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません(Googleの仕様変更かも)。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します。
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2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません(Googleの仕様変更かも)。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します。
四面道
四面道は環状八号線と青梅街道が交差する地点。交差点の名前も「四面道交差点」。
大きな道路が交差し、挟まれた4つの面があることから「四面道」と呼ばれていると、実はずーっと思っていた。が、違うそうだ。元々は四面道でなく「四面塔」。昔ここに四面塔と呼ばれる石灯篭などが立っていたことが名前の由来らしい。
確かに青梅街道は昔からの道で、六ヶ村分水は青梅街道に沿って流れていた訳だが、環八は最近のこと(本格的着工は1956、昭和31年)。だから元々四面道ではなかった、と言うのは考えてみれば当然か。
環八の貫通や拡幅などで四面塔は現在、荻窪八幡に移設されている。
四面道交差点
右手前から正面方向、荻窪駅に向かって青梅街道。左奥から右方向に環八。かってこの交差点に「四面塔」が立っていたと言う。
荻窪八幡と四面塔
四面道交差点から青梅街道に沿って北西(上井草)方向に約800メートル、荻窪八幡の境内に四面塔は置かれている。
四面塔
四面塔
四面塔移設の由来が記されている。
クリック、拡大表示でご覧下さい。
六ヶ村分水四面道口
四面道口はどこか? 実は全く確定できない。
青梅街道沿いになんとなく暗渠道を思わせる路地が有る。確証はないがただ、若し四面道口が残っているとすれば、これ以外には考えられない。
一般道に出てこれ以上の痕跡も無い。
荻窪白山神社と水路跡
現在僅かに残っている水路の痕跡は中央本線の北側、荻窪駅から直線距離で300メートル弱にある荻窪白山神社に見られる。
駅側の道路から見た八幡神社と暗渠道
参道としか見えないここが、暗渠道。
荻窪白山神社
この前から暗渠は始まる。
荻窪駅脇の商店街に向かって暗渠道は続く。
道路にぶつかりここで終わる。
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