玉川上水-9(牟礼橋から玉川上水第二公園入口)

 

地形図

クリック、拡大表示でご覧ください。

20161203玉川上水地形図-2.gif

 

 

撮影Map

クリックするとGooglemapと連動して表示されます。

2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません(Googleの仕様変更かも)。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します。

161203photomap2.jpg

    

 

牟礼橋を超えて

牟礼橋周辺の工事現場を抜けて玉川上水左岸の緑道を歩く。
隣は放射5号線建設予定地。

YOKL3020.JPG

 

水衛所跡のようなものが有った。…がゴミ取りなど現役で機能しているようでもある。

YOKL3021.JPG

YOKL3022.JPG

 

岩崎橋

この橋を渡って右側に岩崎通信機本社の敷地が広がる。

2013年6月9日、同じ場所を歩いた時、この左側には住宅が並んでいた。今回はご覧のように道路予定地として更地になって、雰囲気は様変わり。
又前回ここには「ほたる放流場所」の立て看板が有って、ほたる祭りなども催されていたようだが、ここに大きな道路が通りライトと騒音がまき散らされた時、ホタルもどうなるか?

YOKL3023.JPG

 

北澤分水

北沢川への水補給の為に造られた分水。現在は使われていない。

YOKL3024.JPG

 

石柱に「北澤分水」とある。
フェンスと木の枝でよく見えないが、石柱の向こう側に分水弁の遺構が残っている。

YOKL3025.JPG

YOKL3026.JPG

YOKL3028.JPG

YOKL3030.JPG

 

    

 

浅間橋

玉川上水開渠部の終焉が近づいてきた。正面奥が浅間橋。

YOKL3031.JPG

 

 

玉川上水開渠部最終地点

ここで水は全て吸い上げられ、そのまま地下埋設管で中央高速道下の道路に沿って進み、環八通りとの交差点で今度は環八を、京王線高井戸駅脇迄進み、ここで神田川に排水される

ここから先の玉川上水は暗渠となり、世田谷・渋谷区内で3ヶ所、僅かな区間開渠として姿を現す他、地上部は一部歩道として、全体的には緑道として整備されている。

YOKL3032.JPG

 

緑地

浅間橋の直ぐ先、東側はチョッとした緑地になっている。

YOKL3034.JPG

 

浅間橋から上流方向を振り返ったところ。

YOKL3036.JPG

 

※ 玉川上水暗渠(「歴史と文化の散歩道」「玉川上水第二・第三公園」道とその地下

浅間橋で玉川上水の水(処理再生水)は全て吸い上げられ神田川に排水される。開渠としての玉川上水もここで一旦終わるが、これ以降も「歴史と文化の散歩道」、「玉川上水第二・第三公園」「永泉寺緑地」などの緑道としてその痕跡が続いている。しかしその緑道の下はどうなっているのか? 水の流れは無い訳だから完全に埋め立てられているのか、或いは暗渠と言う形で痕跡だけでも続いているのか?

 

『変貌する玉川上水』恩田政行著 によれば、概要次のような記述が有る。

昭和41年(1966)、朝霞浄水場(朝霞市宮口1-3)から和泉給水所に向けて送水管が敷設。淀橋浄水場廃止による水不足となる新宿副都心への給水が目的。
送水管(2400mm)は上井草給水所(杉並区上井草3-20)を経由して道路下を南下し浅間橋下流(杉並区久我山2-1)で玉川上水の水路敷きに入る―これは加圧水路。
これと同時に、玉川上水も管水路(1800mm)になる―これは自然流下水路。
2本の鋼管水路が並んだ水路式は蓋をされて暗渠。明治大学和泉校舎(杉並区和泉1-2)下手、井の頭線を超える所に現れる。

これによれば地上の玉川上水の流れが浅間橋で終焉するのとほぼ入れ替わる形で、この送水管2本がかっての玉川上水の流れに沿って敷設されていることになる。この巨大な送水管は明治大学和泉キャンパス脇の、京王井の頭線を越える跨線橋脇で実際に確認できる。
確かに下高井戸5から始まる緑道-玉川上水第二公園(第二、第三と有って、第一が無い。どこに行ったのか?)は周囲より盛り上がっており、下に巨大パイプが通って居ると言われれば納得できる。しかしそれに続く第三公園、永泉寺緑地は周囲より歴然と低くなっていてこの下に2本のパイプが通っているような雰囲気ではない。だが多分その地下に通っているのだろう。

又上記記述によれば「玉川上水も管水路(1800mm)になる」と有るが、上述したように玉川上水の水は浅間橋で全て吸い上げられている訳だから、1800mmの管水路など必要ない筈だが………。

……と、幾つか疑問が有って、これは水道局などに聞けば直ぐ分かることでは有ろうが、今のところ確認しないまま謎として残っている。

 

歴史と文化の散歩道

ここから暫く、都道14号線に沿って玉川上水暗渠道が続く。暗渠道は都道14号線の歩道を兼ねて「歴史と文化の散歩道」となっている。

YOKL3037.JPG

YOKL3038.JPG

YOKL3039.JPG

YOKL3040.JPG

 

環状八号線中の橋交差点

浅間橋で全て汲み上げられた玉川上水の水(高度処理再生水)は、ここで左側(北側)に折れ、環八に沿って埋設された鉄管を通っておよそ600メートル先の京王井の頭線高井戸駅脇で神田川に放流される

YOKL3041.JPG

 

環八を超えて都道14の歩道を歩く。
この下に、暗渠跡或いは朝霞浄水場からの送水管などが伏せられていると思われるのだが。

YOKL3042.JPG

 

身代わり不動尊

ここから先、沿線にお寺が多く立ち並ぶ。

YOKL3043.JPG

YOKL3044.JPG

 

緑道(玉川上水第二公園)スタート

都道14号線が、右からの甲州街道に合流する、と言うか、ここで分岐すると言うか、の地点。
ここから玉川上水の暗渠は左に折れて、「玉川上水第二公園」の緑道になる。緑道は「玉川上水第三公園」「永泉寺緑地」と名を替えてほぼ1.5キロに渡って続くのだが、不思議なことに「玉川上水第一公園」と言うのが無い。検索しても出てこない。「玉川上水公園」と言うのは有るが、これはもっと下流側、明治大学泉キャンパスの先で、連続性を感じないのだが。

YOKL3046.JPG

 

玉川上水第二公園の緑道

YOKL3048.JPG

 

今回はここまで。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://y-ok.com/mt-tb.cgi/683

コメントする

INDEX

You Tube 動画

比較的最近始めたContentsです



岐阜に移住・拠点にして


岩と清流・歴史と文化の地、岐阜を拠点に


木曽川水系

飛騨川水系

長良川水系

歴史の街並み

つわものどもが夢の跡

安曇野に身を委ねる

陸奥(みちのく)紀行

酒田山居倉庫、十和田・奥入瀬、酸ヶ湯、仏ヶ浦、本州最北端大間、恐山、尻屋崎、五所掛け温泉、八幡平、玉川温泉、乳頭温泉、角館武家屋敷、銀山温泉、山寺、裏磐梯、五色沼・檜原湖、大内宿
出羽三山神社、月山弥陀ヶ原、十二湖・日本キャニオン、竜飛崎、八甲田田代平湿原、蔦沼、奥入瀬渓流

武蔵野と水辺


「舞台は武蔵野」 - 全てはここに

「関東平野・武蔵野」私的覚書 - 鵜呑み厳禁

母なる川、多摩川の風景

奥多摩・御岳

多摩川上総層群

玉川上水

武蔵野の地形地質との折り合い、奇跡の43Km

野火止用水 - 知恵伊豆、最初からの本命?

千川上水

水道道路ー都会を貫く直線道路

国分寺崖線

野川 - 武蔵野の湧水を集めて

仙川 - 野川最大の支流で水のミステリーの中心

深大寺周辺 - 国分寺崖線の奥座敷

中仙川緑道と入間川

矢沢川-九品仏川斬首で出来た等々力渓谷

六郷用水(次大夫堀)・丸子川

丸子川支流-谷戸川

立川崖線と青柳断層

ハケの清水と府中用水

残堀川

立川崖線終焉

南北崖線軸と山の手台地

皇居

渋谷と渋谷川

目黒川水系

神田川水系

杉並地内「暗渠の迷宮」を辿る

呑川水系

石神井川水系

山の手台地 Others

武蔵野台地北縁

落合川(黒目川支流)


その他