野川-4(元町用水合流から野川公園まで)

 

国分寺崖線に沿って、ハケ下湧水群の水を集めて

元町用水合流後の野川

日立中央研究所大池に発し中央本線をくぐっての流れと、真姿のの池湧水群などを集めての元町用水が、国分寺東元町の国分寺街道脇で合流、一里塚橋をくぐって野川として1本にまとまって東に向かって、国分寺崖線に沿って流れる。

この区間は国分寺崖線の姿が非常にハッキリ刻まれている場所で、それだけに崖線からの「ハケの水」が至る所に湧き出しているのも特徴的な区間でもある。

 

地形図

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撮影データMap

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国分寺街道を潜る野川

国分寺街道(都道133号線)に掛る橋が一里塚橋。合流した野川はこの下を潜って東進する。

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一里塚橋から野川下流方向

暫くの間、川の両側は歩く道が無い。川に降りて流れに沿って歩きたい誘惑にかられるが、それはそれで周りが見えない単調な眺めばかり続くことになるので、道路を迂回して次の橋に向かう。

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迂回して

都道133号線を少し下ると、野川と交差する道に出る。タイルが敷いてありベンチが置かれて中々こじゃれた公園風。しかしこの道は自動車も通る。
以前ここで、「武蔵野婦人」を彷彿させるような美人に出会ったことがある。

前方奥に最初の橋、もみじ橋が見える。

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もみじ橋

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丸山橋

もみじ橋から一つ下流、丸山橋から野川に沿っての道が始まる。

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伐られる桜

丸山橋から少し下流でカメラを構えていたら、門の前に出ていたオバサンが「この桜、明日伐られるのよ」と話しかけて来た。写真右隅の桜。
見た目には普通だが裏に回ると空洞が有ったりで、台風などで倒れる危険が有り、市で伐採するのだそうだ。「山桜で、ソメイヨシノとはまた違った風情が有ったのに残念、近所のお友達と供養をしようかと話している所」だそうな。「私からも成仏を祈っています」と言って別れた。

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コンクリート護岸と切梁

ブロックや石垣護岸のところには無いが、コンクリート護岸の所には補強の為、大抵切梁が掛っている。コンクリート護岸も味気ないがこの切梁も、つっかい棒としてやむを得ないこととは言え、如何にも無粋。

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長谷戸橋

南町1丁目の長谷戸橋で、側道は流れから一旦離れる。右側の道を迂回し、次に野川と遭遇するのは300メートル程下流(東)に行った、鞍尾根橋。

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鞍尾根橋

この鞍尾根橋から野川の姿が一変する。
川幅が広くなり、川の中に立ち入ることが出来るようになるし、土手は遊歩道になっている。どちらを歩いてもいい。
両側はコンクリートブロックで護岸されているが当然切梁等は無く開放的だし、川底は土のままで植物が生い茂り自然の風情を感じる。

この鞍尾根橋の左側に、東京経済大学の脇を通る長い「くらぼね坂」が続く。くらぼね坂の上り口手前を少し左に入った東京経済大学敷地に、野川源流の一つ「新次郎池」がある。

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くらぼね坂と東京経済大学

左側、森を隔てて東京経済大学。
この敷地の中に、野川源流の一つ「新次郎池」が有る。

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新次郎池湧水合流

鞍尾根橋の下で、新次郎池からの湧水が合流する。
ハケシタ湧水は季節によって湧水量の違いが顕著。今回は梅雨明けだったので比較的豊富だった。昨年3月(冬晴れ後の時期)に歩いた時には流量は皆無だった。参考までにその時の写真も掲載しておきます。

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2013年3月10日(冬晴れ明け)の状況

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鞍尾根橋から野川上流側

一里塚橋の元町用水との合流地点から流れてきた野川上流部

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野川、下流方向

川の姿が一変し河川敷の中を歩くことが出来るようになる。土手も遊歩道として整備されている。左右の岸はコンクリート、或いはタイル護岸だが、川底は自然の風情を残していて心地よい。
暫く川の中の流れに沿って歩く。

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弁天橋

鞍尾根橋から2本目、弁天橋。この橋の北側(写真左)約50メートル程の所に、野川源流の一つ貫井神社の湧水が有る。
元々貫井神社の湧水を「貫井弁財天」として祀ったのが、この橋の名前の由来だろう。
弁財天は元々インドの河紳に由来していて、日本でも水や水辺に関係する場所に祀られていることが多い。貫井弁財天も然り。

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貫井神社と弁天池

貫井橋から50メートル程、国分寺崖線を背に貫井(ぬくい)神社。ここの湧水も野川源流の一つ。
かって豊富な湧き水が涸れることなく、「黄金井(こがねい)」と呼ばれたことから、小金井地名の由来となったとのこと。

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貫井神社弁天池の湧水合流

弁天橋を挟んで放水路が二つ開口していた。どちらも結構な水量が有ったから貫井神社からのものだと思われる。

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さらに野川を歩く

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貫井大橋と蹌踉泉園

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車はトンネル、人は階段

貫井橋を通る新小金井街道。前方国分寺崖線をくぐるトンネル。
鉄道やましてや水程でないにしても、自動車も余り急勾配は避けたいのだろう。見通しが悪くなるし降雪時のスリップも怖い。それで崖線を掘り抜いてトンネルにて勾配を緩めたのだと思う。
それに対し、人の足は階段でも上り下りが出来る。トンネルの左右に階段が切って有る。

トンネル右脇の林の中に、野川源流の一つ、蹌踉泉園の湧水池がある。

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滄浪泉園の湧水

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貫井橋から下流

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滄浪泉園からの、野川への放流口

季節がら水量も豊富で、子供たちの格好の遊び場になっていた。

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野川を下る

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野川は一旦暗渠に

小金井市立前原小学校(左側)の前で、野川は一旦暗渠となり前原小学校のグラウンドの下を潜る。

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前原小学校のグラウンドの下を通る野川と「昔の野川」

「迂回路-昔の野川」と言うのがグラウンドの右側に残っていた。

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「昔の野川」

ここを「迂回路」と呼んでいるのだろう。「昔の野川」の中が遊歩道になっている。左側は前原小学校のグラウンド。
洪水対策かなんかの為に、野川を直線化してグラウンドの下を通したのだろうか?

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昔の野川と今の野川の合流点

左側奥から入ってきて、写真中央で「新しい」野川に合流する形となる。

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暗渠から開渠へ

上の写真から少し遡って、暗渠の中を見る。暗渠区間はそんなに長い距離ではない。

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再び野川へ

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緑あふれる道、正に緑道

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しだれ桜

土手の桜も、ソメイヨシノでなくしだれ桜となった。花の時期はさぞキレイなことだろう。

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武蔵野公園

武蔵野公園にでる。
野川を挟んで両側に、細長く広い公園が広がる。武蔵野公園は西武多摩川線を挟んで野川公園に繋がっていて、野川公園も広大なので両方で非常に広いエリアとなる。

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国分寺崖線

崖線と武蔵野公園を繋いでいるのだろう。長い階段が続いている。崖線の高さが分かる。

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梅雨明け時の野川の流れ

前回昨年3月(1枚下の写真)の水無し川状態と比べると、水量の差はまるで違う。

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※ 2013年3月10日(冬晴れ明け)の渇水状況

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貯留雨水の排水口?

武蔵野公園の地下には雨水を貯めておく貯水池が設置されているらしい。若しかしてその排水口か?

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野川公園と野川自然公園のハケ下湧水群

武蔵野公園から西武多摩川線のガードを潜ると、直ぐ野川公園に繋がる。野川に沿って広い公園。

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野川と国分寺崖線・ハケの森

左側は国分寺崖線直下のハケの森。この中に野川公園自然観察園が広がり、何ヶ所かの湧水が見られる。

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野川自然観察園

2015/11/22 撮影

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 野川公園自然観察園からの、湧水合流

下流側からの眺め。自然観察園から出て野川の土手をくぐり、野川に注ぎ込む湧水。

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土手に染みだす水

直ぐ左側は国分寺崖線。土手からも湧水が染み出していた。

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