国分寺崖線の奥座敷深大寺-1(深大寺境内)

 

深大寺周辺

国分寺崖線、野川沿線には見どころが沢山あるが、中で筆頭格は深大寺とその周辺だろう。
深くえぐられた谷地状の低地から両側の台地に掛けて、大きな高低差の中に、深大寺境内、神代植物公園、水生植物園、神代城址公園が広がっている。
それぞれのエリアに分けて掲載してみた。

※ 写真は、季節・日にちの異なるものを一緒に掲載してあります。

 

古刹

国分寺崖線が谷戸状に抉れた崖面に深大寺は建っている。天平5年(733年)の開創とされ、東京では浅草の浅草寺に次ぐ古刹。
隣接して台地上には都立神代植物園が広がるが、ここもかっての寺領だったという。

ハケの水

崖線・谷戸地形に湧水は付き物だが、深大寺境内にも複数の湧水原を持ち、今でも野川の有力な水供給減になっている。
飲み水さえ得にくかった武蔵野台地にあって、豊富な湧き水は田畑を潤し自ずからそこに人が集まり、命の水源は水神信仰に繋がり、深大寺の由来ともなってきたのだろう。実際境内には、水神「深沙大王」を始め水を祀るお堂や碑が建っている。

豊富な湧水は崖線の高低差を取り入れた伽藍配置と相まって、深大寺とその門前に、しっとりと落ち着いた奥深い景観と雰囲気を与えている。
深い谷地状の一角に、湧水を集めて湿地帯が広がっているエリアが有る。水生植物園として木道が整備されて公開されている。

深大寺蕎麦

深大寺は蕎麦でも有名だし門前にはそばを提供する店が並んでいる。これも豊富な湧水と当然無縁ではない。清冽な清水は蕎麦提供には最適だったし、今も(観光用に)残る水車は、かって蕎麦製粉に利用された。
最初は自家消費で終わっていたであろうこの蕎麦も、深大寺の参拝客への提供に伴い次第に名物となり、「深大寺蕎麦」として定着していったのだろう。

神代植物公園と水生植物園

深大寺に隣接する広大な神代植物園は、武蔵野の雑木林風景を広く残しながら、四季折々の草花で楽しませてくれる。
深大寺周辺は深くえぐれた谷地になっていて、その谷地部分に水生植物園が広がる。

深大寺城址公園

水生植物園の谷地を挟んで南側に、半島状の台地が有る。かって深大寺城が有ったところらしい。
今、深大寺城址公園となっていて、芝生広場と、殆ど手を加えていないかに見える雑木林の中に遊歩道がある。深山幽谷と言った感じ。

 

地形図

クリック拡大表示で見て下さい

深大寺地形図.gif

 

撮影Map

クリック拡大表示で見て下さい

jindaiji_photomap.jpg

 

境内配置図

YOKL1000.JPG

 

    

深大寺東参道

都心(新宿側)からだとこちらが深大寺への入り口になる。
都道121(三鷹通り)、深大寺小前信号から、急坂を下って深大寺方向へ。深大寺通と呼ばれるこの道はこの先800メートル余りで、反対側の武蔵境通りの深大寺入り口信号にぶつかる。

YOKL7204.JPG

 

 

門前

深大寺通から門前市の通りに入る。
門前市としてはそれ程大きい訳じゃないがしっとりした雰囲気がある。道沿いに流れる湧水路の清流も大きく貢献しているのだろう。

YOKL7205.JPG

 

開店前の門前市

都道121(三鷹通り)から坂を下り、参道に踏み込んだところ。早朝の時間帯、通行人も店の人も殆どいない。
普段見ないテントが有ったので聞いてみたら、今日イベントが有るから、と言うことだそうだ。

YOKL7211.JPG

 

写真中央奥、左側から「表参道」とも言うべき道が入ってくる。その右には山門。

YOKL7214.JPG

 

表参道?

正式に「表参道」と言うかどうか、深大寺通から山門、更に本堂正面に続く道。
左側はバス停。調布、三鷹などに繋がる。

YOKL7215.JPG

 

鬼太郎茶屋

『ゲゲゲの鬼太郎』作者の水木しげるが調布在住だったので、こんな茶屋も有る(2015/11/30、水木しげる氏逝去。「戦争だけはだめだ」との信念を持ち続けた人。合掌)。これが水木しげるゆかりの経営なのか、単に権利を取得しただけの経営なのか分からないが。
水木しげるは調布在住だったが出身は鳥取県境港市。停まっている車のナンバーも鳥取ナンバー。

YOKL7216.JPG

 

山門脇から門前市を逆に見たところl。

YOKL7218.JPG

 

更に奥(西側)からの眺め。

YOKL7237.JPG

 

深大寺蕎麦

上の写真と同じ場所を、別の日・時間に撮ったもの。
深大寺は蕎麦でも有名。門前市もソバ屋が中心。蕎麦、そば饅頭など。
深大寺の修行僧も、蕎麦打ちマスターがカリキュラムになっているらしい。

YOKL7237-2.jpg

jindaiji-7.jpg

 

伽藍

深大寺は国分寺崖線の高低差・崖の模様が身をもって実感できる。その高低差の制約を受けて、と言うよりその高低差を巧みに織り込んでの伽藍配置は趣が有る。

 

多門院坂

三鷹通りから深大寺通を下った所。「多門院坂」の石柱は有ったのだが、坂を登っても多門院らしき建物は見当たらなかった。

YOKL7206.JPG

 

不動堂

多門院坂の直ぐ奥、伽藍としては一番手前にあるお堂。

YOKL7209.JPG

 

国分寺崖線を背に、不動明王とハケの湧き水の滝。

YOKL1281.JPG

 

山門

大きくはないが茅葺の、雰囲気のある山門。

YOKL7217.JPG

 

本堂

YOKL7220.JPG

 

鐘楼

山門をくぐって境内に入った直ぐ脇にある。右側奥に山門。

YOKL7222.JPG

 

旧庫裏

慶応三年再建とある、深大寺では最も古い、そして都内でも珍しい茅葺。中の梁組みが趣がある。

YOKL1055.JPG

 

囲炉裏の火

茅葺屋根は湿気防止と虫よけに囲炉裏の火の煙が必要なのだが、実際に火を焚いているのは初めて見た。歴史的に重要な建物で有り、火災に用心するとともにすす払いが大変なことだろう。

YOKL1014.JPG

 

煙にいぶられる天井

黒光りする大きな梁がいい。

YOKL1016.JPG

 

六地蔵

YOKL7221.JPG

 

釈迦堂

YOKL1026.JPG

 

釈迦像

カメラの三脚とおいらが映り込んでいる。

YOKL1027.JPG

   

 

元三大師堂(がんざんだいしどう)

本堂から一段高い位置に建っている。

YOKL7234.JPG

 

本堂と元三大氏堂を繋ぐ回廊

国分寺崖線を背にいつもはここに水が流れていたのだが、季節的なものか年々そうなって来ているのか、今回は見られたなかった。

YOKL7224.JPG

 

※ 2015年11月撮影のもの。
背後の崖線(ハケ)から水が流れ出ている。

YOKL7230-2.jpg

 

開山堂参詣道

元三大師堂脇の石段を登って国分寺崖線を登る。崖線の上は武蔵野面、下は立川面。
登ったところに開山堂がある。

YOKL7235.JPG

 

 

ハケ(国分寺崖線)の風景

 

元三大師堂裏

武蔵野台地への登り路。関東ローム層の地層が露出している。

YOKL1050.JPG

 

開山堂

伽藍の中では多分、位置的に一番上の小さなお堂。

YOKL7254.JPG

格子の間からレンズを差し込んでの撮影
本尊に薬師如来三尊(薬師如来、脇侍に弥勒菩薩千手観音)、写真右に開基満功上人、左端天台宗一祖恵亮和尚像

jindaiji-9.jpg

 

ハケ上の茶屋

深大寺の背後、国分寺崖線を上がって、武蔵野台地の上だから「門前」とは言い難いが、ここにも2軒ほどのソバ屋が有る。
ポンプの無かった昔、水に事欠くこんな場所にソバ屋は考えられなかっただろうな。

YOKL7252.JPG

YOKL7253.JPG

 

 

ペットの火葬場と供養塔

崖線の上にある。時勢だねぇ。

YOKL7250.JPG

 

武蔵野台地から降りて

YOKL7246.JPG

 

延命観音

国分寺崖線の壁に彫り込んで安置されている仏さん。
右わきの石段で崖線の上、台地上に繋がる。

YOKL7249.JPG

 

 

辰砂大王堂

国分寺崖線を背に辰砂大王堂が立っている。
辰砂大王は水の神。この社の後ろ、崖線(ハケ)沿いに豊富な湧き水が見られる。

YOKL7245.JPG

 

水源池不動尊

YOKL7248.JPG

 

大黒天、恵比寿尊

ここは国分寺崖線の下。

YOKL7239.JPG

 

YOKL7240.JPG

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://y-ok.com/mt-tb.cgi/790

コメントする

INDEX

You Tube 動画

比較的最近始めたContentsです



岐阜に移住・拠点にして


岩と清流・歴史と文化の地、岐阜を拠点に


木曽川水系

飛騨川水系

長良川水系

歴史の街並み

つわものどもが夢の跡

安曇野に身を委ねる

陸奥(みちのく)紀行

酒田山居倉庫、十和田・奥入瀬、酸ヶ湯、仏ヶ浦、本州最北端大間、恐山、尻屋崎、五所掛け温泉、八幡平、玉川温泉、乳頭温泉、角館武家屋敷、銀山温泉、山寺、裏磐梯、五色沼・檜原湖、大内宿
出羽三山神社、月山弥陀ヶ原、十二湖・日本キャニオン、竜飛崎、八甲田田代平湿原、蔦沼、奥入瀬渓流

武蔵野と水辺


「舞台は武蔵野」 - 全てはここに

「関東平野・武蔵野」私的覚書 - 鵜呑み厳禁

母なる川、多摩川の風景

奥多摩・御岳

多摩川上総層群

玉川上水

武蔵野の地形地質との折り合い、奇跡の43Km

野火止用水 - 知恵伊豆、最初からの本命?

千川上水

水道道路ー都会を貫く直線道路

国分寺崖線

野川 - 武蔵野の湧水を集めて

仙川 - 野川最大の支流で水のミステリーの中心

深大寺周辺 - 国分寺崖線の奥座敷

中仙川緑道と入間川

矢沢川-九品仏川斬首で出来た等々力渓谷

六郷用水(次大夫堀)・丸子川

丸子川支流-谷戸川

立川崖線と青柳断層

ハケの清水と府中用水

残堀川

立川崖線終焉

南北崖線軸と山の手台地

皇居

渋谷と渋谷川

目黒川水系

神田川水系

杉並地内「暗渠の迷宮」を辿る

呑川水系

石神井川水系

山の手台地 Others

武蔵野台地北縁

落合川(黒目川支流)


その他