六郷用水-3(丸子川-谷戸川合流から矢沢川合流まで)
丸子川-谷戸川合流から矢沢川合流まで
国分寺崖線を掛け下って来た谷戸川を合流し、その後も一貫して崖線の縁を流れて行く丸子川。谷沢川(等々力渓谷)との合流は「水の流れのミステリー」。
地形図
クリック、拡大表示でご覧ください。
撮影Map
クリックするととGooglemapと連動して表示されます。
谷戸川合流
写真右から谷戸川が合流する。前回ここまで。
下山橋
谷戸川と並行して下ってきた道が、八の橋で谷戸川と分かれ、ここで丸子川と交差。
二子玉川に入る
治大夫橋と大山道
次大夫堀に架かる治大夫橋(何故、じ の字が違うのか?)、ここを、世田谷の2本の大山道のうちの片方が通っていた。
大山道は大山詣りの道で、江戸赤坂門を起点に、ここで六郷用水を超え多摩川二子の渡しを経て伊勢原から大山まで続く道。
玉川通り
前方に国道246(玉川通り)の白いガードが見えてくる。丸子川は玉川通りをくぐる。
玉川通りをくぐる丸子川
玉川通りのこの高さは、国分寺崖線を挟んで、右側の東京低地と左側の武蔵野面との高低差によるもの。道路は長い坂で二つの地層を繋いでいる。
丸子川出口
道路をくぐった丸子川の、下流側の出口。
下流方向
東急大井町線をくぐる
ここも左側の国分寺崖線・武蔵野台地と右側の東京低地を繋ぐ高架。
東急大井町線からの出口
僅かな間だがここから先、流れに沿って歩けない。
調布橋
東急大井町線から100メートル程下流、この調布橋から再度流れに沿って歩けるようになる。
調布橋から上流方向
右側の梯子は3年前(2013/9/18)にも同じところに有った。
下流方向
流れに沿って道が続く。国分寺崖線が左側に続く。
上野毛自然公園
国分寺崖線の高低差をそのまま取り込んだ小公園。
五島美術館
上野毛自然公園から国分寺崖線を昇った台地上に、五島美術館と五島昇氏(故人-東急創始者五島慶太の長男にして、東急の総帥を務めた)の邸宅が有る。
第三京浜道路
善養寺
石仏や狛犬などが巨大で形がユニーク
流見橋
ここから僅かな間、流れに沿って歩けない。住宅街を迂回して、下の写真の場所に出る。
矢沢川合流
この先、丸子川は右にカーブして、左側から入ってきた矢沢川(等々力渓谷)とぶつかり、見た目は伏せ越しでそのまま流れが続くように見えるのだが、実際は橋の下で矢沢川と合流、多摩川に排水される。
丸子川の流れは急速に水位を下げるとともに、右(南側)にカーブ、橋の下に流れる。この橋に名前は無く、世田谷区では便宜上「無名1号橋」と呼んでいるそうだ。
矢沢川(等々力渓谷)
こちらは同じ場所に流れ込む矢沢川の100メートル程上流部。正面で丸子川と合流。
合流現場の航空写真
地上からは分かりにくいので、Google先生の助けを借りて、Googlemapの航空写真。
左から流れ込んでくる丸子川と、写真上から流れ込んでくる矢沢川が交差、合流して多摩川に排水されるのだが、合流現場は橋の下で見えにくい。あたかも丸子川が伏せ越しで矢沢川と交差、そのまま右に流れてゆくように見える。
しかしここを境に、左(上流)と右(下流)の丸子川は全く別の水系になる。
右に流れる下流部分は、矢沢川の水を汲み上げて流している。左側からの丸子川の水を引き継いではいない。「現代のミステリー、川の流れの相関関係」も参照のこと。
多摩川へ
橋の下で合流した丸子川と矢沢川は、この先200メートル程南下して多摩川に注ぐ。
新たな丸子川、スタート
矢沢川を超えたところで水が湧き出している。これは矢沢川の水を汲み上げてのものだが、この水がこの先丸子川として流れてゆく。
中央の白いボックス上のものが、ポンプ施設。
「新生」丸子川
新たに丸子川として、左側の国分寺崖線に沿って流れてゆく。
今回、ここまで。
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