奥多摩滝巡り(海沢3滝)ー2017
2017/11/19
奥多摩、紅葉と滝の絶景
海沢(うなざわ)三滝に行って来た。本当は四滝らしいのだが最上流の滝はまともな道も無いらしいので、そこまで行く人はあまりいないようだ。
電車では青梅線奥多摩駅か、一つ手前の白丸駅から。滝巡りの起点とも言うべき海沢園まで結構歩く。車ならこの梅沢園迄行けるから登り下り2時間位で滝巡りが出来る。
紅葉も最盛期、見ごたえのある景観を楽しんできた。
撮影Map
クリックするとGooglemapと連動して表示されます。
2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません(Googleの仕様変更かも)。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します。鳩ノ巣渓谷ルートと共有掲載です。
海沢3滝アルバム
ブログには一部の写真しか掲載してありません。全部の写真はここに掲載してあります。関心のある方はご覧ください。
写真をクリックすると拡大表示されます。「次へ」「前へ」で写真を切り替えて下さい。
白丸駅
白丸駅前観光用公衆トイレ
町中の駅でも普通、トイレはウオッシュレットになっていない。今や年齢的にきつくなった蹲踞姿勢の和式トイレも覚悟して入ってみると、なんとこの山の中の無人駅で、我が家よりも近代的なウオッシュレットトイレ、ビックリした。
今回入ってみなかったが鳩ノ巣駅にも同じように「観光用公衆トイレ」と有ったから、同じなのかもしれない。
数馬峡
白丸駅から青梅街道に降り、多摩川沿いに上流方向約180メートル、左に入る道がある。
数馬峡橋
橋を渡って左に行けば、白丸ダムを経て鳩ノ巣渓谷、鳩ノ巣駅。右、多摩川右岸に沿って数馬峡遊歩道を行けば海沢(うなざわ)方向。
「海沢3滝」は右に行く。
橋から多摩川下流方向
水が白く、流れが無いのは下流の白丸ダムで堰き止められている為だろう。
上流方向
数馬峡遊歩道
数馬峡橋から、多摩川右岸を上流方向に歩く。
数馬西トンネル
ヤマメの養魚場らしい
海沢川に掛かるみどり橋の奥、養魚場施設が有った。ヤマメを養殖しているようだ。
多摩川南岸道路
青梅街道から東に分岐する多摩川南岸道路。みどり橋から300メートル程、右に山道が分岐している。「アメリカキャンプ村」の看板が立っている。
ここから海沢川に沿って山道を歩く。
アメリカキャンプ場
海澤隧道
沿道の滝
山道沿いに大小幾つかの滝が海沢川に注ぎ込んでいる。
結構立派な滝も
海沢園
海沢滝巡りの、いわばベースキャンプ。駐車場・トイレ・休憩所などがある。
道はここで左に大きくターンして、大樽峠まで車で行けるようだだ。
登山道
海沢園の上、既に土砂で埋まり機能を失った砂防堰堤の上を歩いて進む。木橋がいい雰囲気。
左側にモノレールの軌道らしきものが見える。上流に若しかして山葵田などが有るのかも知れない。
苔むした巨岩
道は必ずしも整備されているとは言えないが、雰囲気はいい。苔むした巨岩が趣を添える。
ロッククライミングの練習
三つ釜の滝
海沢園から10分足らず、最初の滝「三つ釜の滝」が現れる。
三つ釜とは、滝が三段になって落ち、三つの滝壺(釜)を持つことによる命名。だが実際は4つ有るようにも思われる。4より3の方が縁起がいいと言うことかも。
滝脇の階段
三つ釜の滝の脇に階段が設置されていて、ここを登る。登りに沿って下から上に異なった表情の滝を見る事が出来る。
中段の滝
最上段の滝
下から見るとそれ程に見えないが、これだけで立派な独立した滝。
更に上段の滝
この滝は下からは見えない。最上段に小さな滝と釜が有って雰囲気はとてもいい。これも含めれば「四つ釜の滝」と言えそう。
小さな滝
三つ釜の滝から次のねじれの滝に続く道の途中、名前も知らない小さな滝が有った。
ねじれの滝
三つ釜の滝から20分程登る。
2番目のねじれの滝は、登山道から道とも言えない道を少し下った所に或り、降りるには少し覚悟が必要。滝も巨岩に囲まれて道からは見えない。ウッカリすると見逃してしまいそう。
しかし滝そのものの素晴らしさと共に、それを囲む巨岩に圧倒される。名瀑と言えよう。
巨岩の奥に、ねじれた二段の滝
上段は北向きで落差6メートル、下段は北西向きで3メートル。
褶曲
周囲の巨岩には顕著な褶曲が見られる。
日本列島形成の過程で、太平洋側からの海洋プレートが大陸プレートにぶつかり潜り込み、海洋プレートに堆積した石灰岩やチャートが、大陸地層と混合しながら奥多摩の地形を作った、その痕跡だと見たのだが………?
チャート地形
ねじれの滝を含むこの辺一帯、三滝とそれを囲む巨岩は、如何にもチャート岩と思われる。
チャートは二酸化ケイ素(石英)を主成分とする堆積岩の一種で、二酸化ケイ素成分を持つ生物(放散虫、海綿など)が海底に堆積した岩石だが無生物起源のものも有るとの説も有るようだ。極めて硬くハンマーでも中々砕けず、火打石にもなる。その点で同じ生物由来の海生岩である石灰岩とは性質が異なる(秩父・奥多摩山塊には石灰岩の地層も見られ、日原鍾乳洞も有る。何より石灰岩を原料とする「秩父セメント」がある)。
チャートにはその堆積した環境によって含まれる鉱物質により、様々な色を呈する。
ねじれの滝、上段
下段
大滝への道
ねじれの滝から大滝へは、やや急な山道を約30分程。途中、鎖場ならぬ、紐場が有った。
紅葉を愛でながら
足場道
滑りやすそうな岩の上をトラバースして行くのだが、見ると足場が用意されている(写真中央、右下から左上に)。コンクリートで作ってあって中々気の利いたことだ。
大滝
大滝も山道から少し下る。道からは滝の姿も見えない。ただ下から音が聞こえるので、予想して下ることとなる。
大滝が見えて来た
滝の前には案内の棒が立っている。
大滝全景
落差は約20メートルで、海沢谷最大だと言う。
落ち口から6メートルで棚に当たり、その下9メートルは溝状の斜面を滑り落ち、最後5メートルは扇状に開いて滝壺に落ちる。
滝と落ち葉
大滝を後に下山
大滝の上流にもう一つ滝が有るらしいのだが、まともに道も無いらしくここで同じ道を下山。
途中紅葉を楽しみながら。
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