多摩川上総層群-1(昭島)
多摩川河床に広がる奇景-上総層群(かずさそうぐん)-1
上総層群
上総層群、東京の上総層群については、こちら参照。
東京で上総層群を見ることが出来るのは、このページで取り上げる多摩川流域の河床、他に神田川面影橋から下流域、仙川氷川橋付近など。
いずれも扇状地礫層の堆積が無い沖積面に属していて、水によって関東ローム層が流され、上流からの河床礫もたまたま途切れた場所にのみ見られるのだろう。
拝島橋の上総層群
私が承知している範囲で一番上流域での上総層群は、昭島市の拝島橋直下で見られる。かってこの辺は海の底だったことが有り、拝島橋から1.5キロ程下流、現在「くじら公園」となっている場所でクジラの化石が発見されている。
上総層群は海の底で堆積した泥岩・砂岩層が地上に現れたもので、あまり上流域ではそもそもその堆積が無い訳で、確認した訳ではないがおそらくこの辺が上総層群を見られる多摩川最上流部となるのだろう。
2017/12 撮影
撮影Map
クリックするとGooglemapと連動して表示されます。 (2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します)。
撮影アルバム
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多摩大橋下流の上総層群
拝島橋から直線距離で約3キロ下流、多摩大橋の下流域に広がる上総層群。
牛群地形
今回の昭島市多摩大橋付近に見られる上総層群の地形は、牛群地形と呼ばれて非常に珍しく、研究もまだ充分にされていないそうだ。
川の流れに沿うように河底が削られ、残った細長い高まりが牛の群れ、又はクジラの群れのように見えることから東京学芸大学の小泉武栄が命名した。
この河底は元々礫層で覆われていたが、1950年代の砂礫大量採取によって平山砂層(上総層群の一部)が露呈、1960年頃から多摩川の浸食によって牛群地形が出来始め、1970年代半ばに最大に発達した。その後更に進んだ浸食で規模が縮小し、2001年秋、台風の影響で一気に規模が縮小したとのこと。
平山砂層の岩盤の硬さ、水流の強さなどが相まって、多摩川でもここにだけ見られる景観だそうだ。
牛群地形の形成は無いが上総層群の地形としては、同じ多摩川の宿河原堰提下流でより広く見られる。
浸食による穴
この地層には丸い穴が随所に見られる。石が水流で転がりながら削ったものだろう。
2017/12 撮影
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2016/7 撮影
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撮影アルバム
こちらは同じ多摩大橋下流の上総層群を、2016年撮影したものです。
上総層群は泥岩、砂岩で比較的柔らかい。水による浸食などを受けやすい。又それでなくとも河床の風景は、水の流れや季節によって日々異なる。
同じ場所を撮影したもので、1年前のアルバムを表示しておきます。
この日は上総層群の上でバーベキューをしていたグループが居て、岩の凹みが丁度、囲炉裏の役をしていた。
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