権力の丘-2(椿山荘)

 

目白台のコア的存在、椿山荘

椿山荘は角栄邸や永青文庫などと並び同じ目白台に位置するのだが、台地上から神田川にかけて広いエリアを占有し、庭のみごとさなど見所も満載、歴史的にも「権力の丘」の象徴的存在なので他と分けて一つにまとめてみた。

 

沿革

武蔵野台地の東縁部にあたる関口台地に位置し神田川に面したこの地は、南北朝時代から椿が自生する景勝地だったため「つばきやま」と呼ばれていた。江戸時代は久留里藩黒田氏の下屋敷だった。

明治の元勲である山縣有朋は西南戦争の功により年金740円を与えられ、1878年(明治11年)に購入、自分の屋敷として「椿山荘」と命名した。山縣は椿山荘において趣味である作庭を行っている。

1918年(大正7年)には大阪を本拠とする藤田財閥の二代目当主藤田平太郎男爵がこれを譲り受け、東京での別邸とした。戦災で一部が焼失したが(1945年-昭和20年、空襲で山縣の記念館、1千坪の大邸宅、樹木の大半が灰燼に帰したとのこと、勿体ない-管理人註)、1948年(昭和23年)に藤田興業の所有地となり、その後1万余の樹木が移植され、1952年(昭和27年)より結婚式場として営業を開始した。1955年(昭和30年)に藤田興業の観光部門が独立して藤田観光が設立されると、椿山荘の経営は藤田観光に移管された。そして1992年(平成4年)に、敷地内にフォーシーズンズホテル椿山荘東京が開業した。2006年(平成18年)5月には藤田観光の本社が敷地内に移転している。2012年12月31日をもってフォーシーズンズホテルズ&リゾーツ社との業務提携契約を終了し、椿山荘とフォーシーズンズホテル椿山荘 東京は、2013年1月1日より「ホテル椿山荘東京」に変わった。

2012年現在、庭園は一般公開されており、椿や桜など植物、史跡等を鑑賞できる。庭園の頂上に建つ三重塔は、広島県加茂郡入野(現東広島市)の竹林寺にあったものを藤田平太郎が1925年(大正14年)に譲り受け、椿山荘に移築したもので、繰形の特徴などから室町時代末期のものと推定されており、国の登録有形文化財に登録されている。(Wikipediaより転載)

一般公開

Wikipedia記述にもあるように、庭園は一般に公開されている(無料)。特に断る必要なく自由に入園できる。写真撮影も自由(三脚不可)。
特に台地から神田川に落ち込む目白崖線の斜面を利用しての庭園配置と、ホテルや数寄屋造りの料亭の組み合わせが見所。

ホタル

椿山荘は、都内のホタルの名所としても知られている。5月下旬~6月いっぱいホタルを鑑賞出来るそうで、ホタル観賞だけならなんとこれも無料。デートに如何?

 

 

撮影Map

クリックすると、Googlemapと連動して表示されます。

photo_map.gif

 

地形図

クリック、拡大表示でご覧ください。

power_hill.gif

 

    

 

神田川からのホテル椿山荘

写真左端迄のエリアが全て椿山荘の敷地。神田川沿いに和風の塀、冠木門等が連なっている。

※ 神田川の川底に、水を通して上総層群の地層が見える。

powerhill-152.jpg

 

東京カテドラル聖マリア大聖堂

椿山荘とは関係ないのだが、目白通りを挟んで直ぐまん前に有る教会。その大聖堂。丹下健三の設計。

powerhill-28.jpg

powerhill-29.jpg

 

椿山荘

椿山荘は4つのエリアからなると言う。ホテル、プラザ、タワー、そして庭園。
正面がプラザ、左側がタワー。今回、庭園にはこのプラザを通って入り、反対側(神田川側)の冠木門から出た。

なお椿山荘に付いての説明は抜きにします、と言うか私には出来ません。公式サイトをご覧ください。

powerhill-30.jpg

powerhill-31.jpg

 

プラザに入り、ガラス越しに庭園とホテル。庭にはこの右側の出入り口から。

powerhill-32.jpg

 

    

 

滝の裏からも見れるらしい

powerhill-36.jpg

 

powerhill-38.jpg

powerhill-35.jpg

powerhill-37.jpg

powerhill-48.jpg

powerhill-59.jpg

 

powerhill-34.jpg

powerhill-39.jpg

powerhill-40.jpg

 

powerhill-41.jpg

powerhill-42.jpg

powerhill-43.jpg

powerhill-44.jpg

powerhill-45.jpg

powerhill-46.jpg

powerhill-47.jpg

 

powerhill-49.jpg

powerhill-50.jpg

powerhill-51.jpg

powerhill-52.jpg

powerhill-54.jpg

powerhill-55.jpg

powerhill-56.jpg

powerhill-65.jpg

powerhill-58.jpg

 

powerhill-60.jpg

powerhill-61.jpg

powerhill-62.jpg

powerhill-64.jpg

 

 

冠木門

powerhill-66.jpg

powerhill-67.jpg

 

神田川に沿って続く土塀

powerhill-68.jpg

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://y-ok.com/mt-tb.cgi/773

コメントする

INDEX

You Tube 動画

比較的最近始めたContentsです



岐阜に移住・拠点にして


岩と清流・歴史と文化の地、岐阜を拠点に


木曽川水系

飛騨川水系

長良川水系

歴史の街並み

つわものどもが夢の跡

安曇野に身を委ねる

陸奥(みちのく)紀行

酒田山居倉庫、十和田・奥入瀬、酸ヶ湯、仏ヶ浦、本州最北端大間、恐山、尻屋崎、五所掛け温泉、八幡平、玉川温泉、乳頭温泉、角館武家屋敷、銀山温泉、山寺、裏磐梯、五色沼・檜原湖、大内宿
出羽三山神社、月山弥陀ヶ原、十二湖・日本キャニオン、竜飛崎、八甲田田代平湿原、蔦沼、奥入瀬渓流

武蔵野と水辺


「舞台は武蔵野」 - 全てはここに

「関東平野・武蔵野」私的覚書 - 鵜呑み厳禁

母なる川、多摩川の風景

奥多摩・御岳

多摩川上総層群

玉川上水

武蔵野の地形地質との折り合い、奇跡の43Km

野火止用水 - 知恵伊豆、最初からの本命?

千川上水

水道道路ー都会を貫く直線道路

国分寺崖線

野川 - 武蔵野の湧水を集めて

仙川 - 野川最大の支流で水のミステリーの中心

深大寺周辺 - 国分寺崖線の奥座敷

中仙川緑道と入間川

矢沢川-九品仏川斬首で出来た等々力渓谷

六郷用水(次大夫堀)・丸子川

丸子川支流-谷戸川

立川崖線と青柳断層

ハケの清水と府中用水

残堀川

立川崖線終焉

南北崖線軸と山の手台地

皇居

渋谷と渋谷川

目黒川水系

神田川水系

杉並地内「暗渠の迷宮」を辿る

呑川水系

石神井川水系

山の手台地 Others

武蔵野台地北縁

落合川(黒目川支流)


その他