羽村山口軽便鉄道跡-2(米軍横田基地から狭山丘陵)

 

住宅街から、トンネルをくぐって狭山丘陵へ

前回(羽村から米軍横田基地)に続いて、今度は横田基地の東側から辿ってゆくこととする。

 

地形図

クリック、拡大表示でご覧ください。

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撮影Map

クリックするとGooglemapと連動して表示されます。 (2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します)。

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IHI側

横田基地の敷地を通って来た導水管がこの下を通っている。この部分はIHIでなく東京都水道局の用地だそうだが、フェンスが有って立ち入りは出来ない。しかしそれらしい様相は伺える。

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横田基地東側からのスタート地点

羽村山口軽便鉄道跡(現在「野山北公園自転車線」となっている)は、米軍横田基地に隣接するIHI(石川島播磨重工業)瑞穂工場の脇から始まる。
写真の後ろがIHIの脇を通るバス通りになっていて、最寄りのバス停は立川バス「春名塚」。

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住宅街を貫いて真っ直ぐに始まる

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この辺から両側が桜並木となる

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結構年季の入った桜の樹。何時頃植えたのだろう?

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導水管敷地?

遊歩道(自転車道)の脇が草地になっている。通っている導水管は4000ミリ径だと言うが、若しかしたらこの下を通っているのではないか。

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残堀川

残堀川を渡る。残堀川はこちら

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土手から橋の下を見てみたが導水管らしきものは見えなかった。導水管は残堀川の下を通しているのだろう。

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採石場跡

残堀川を渡った右側が林になっている。林の中にコンクリートの構造物が有った。かってここに採石場が有ったのだと言う。

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狭山丘陵から流れ出してくる水路

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遊歩道(自転車道)と桜並木が続く

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公園脇の案内板

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新青梅街道を渡る

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中々風格のある桜並木だ

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狭山丘陵が近づいてきた

手前は狭山茶畑。

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※ 線路と川

鉄道の線路と川の流れは一部共通点がある。極端な凸凹が無いということ。
水は凹から凸には登れないから、川筋も滝などを除き、勾配は有っても凸凹はあまりない。鉄道も同じく極端な凸凹を作らないよう、凸部分はトンネルや切り通しにし、凹部分は埋め立てたり高架でつなぐ。

今回の羽村山口軽便鉄道も、真っ直ぐなうえに高低差もなく歩きやすいし歩いていて気持ちのいいコースが続く。ただ写真は同じような風景が続き、やや単調に感じられるかも。

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左にカーブ

ここまで直線で来た遊歩道(自転車道)が、この先はゆるく左にカーブする。

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狭山丘陵はもう直ぐ。

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横田トンネル

狭山丘陵にぶつかり、ここから幾つかのトンネルをくぐる。手前の道路は都道55号線。
「横田トンネル」は通称で、正式には(多分)「1号隧道」。

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トンネル内部

照明も完備し良好な状態で管理されている。長さは170メートル程か。

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赤堀トンネル(2号隧道)

横田トンネルを抜けると直ぐに次のトンネルに入る。

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トンネルシャッター開閉時間

各トンネル共通で、最初、幾つかのトンネルを毎日朝晩人の手で開閉は出来ないと思って、自動的に開け閉めされていると思っていた。しかし通行人に聞いてみると、委託を受けた地元の人が手動でそれをやっているのだとか。

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御岳トンネル(3号隧道)

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御岳トンネルを抜けるとスッカリ狭山丘陵の風景

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番太池

小公園風になっていて、脇に番太池。

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赤坂トンネル(4号隧道)

おそらくここが東京側最後の集落。

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この先に集落が無いこともあってか、照明も間引きされていて、今までのトンネルと比べても暗い。

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自転車道・遊歩道終了

赤坂トンネルを抜けると完全に狭山丘陵の森の中。今迄のような整備された道ではなくなる。
実はこの先にもう1本トンネル(おそらく五号隧道)がある。しかし、下で見るように完全に締め切られ抜けることは出来ない。五号隧道を抜けた先は東京の水源、ここまで4000ミリのパイプで通して来た多摩川の水が注ぐ多摩湖になっていて、意図的に立ち入り禁止にしているのかも知れない。案内板も無い。

五号隧道への道

五号隧道へはこの先、案内板も無い踏み分け道を真っ直ぐに進む。

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5号隧道

ここは柵で固く閉ざされ、トンネルの名前表示もない。
入口手前も土が湿っていて靴が沈む。トンネルの中もおそらく水たまりになっているのだろう。

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出口が見える。そんなに長いトンネルではない。
このトンネルが通れれば貯水池まで直ぐなんだが、ここで阻まれる。

少し経費をかけてここが通行可能になれば、羽村から貯水池まで道が通り、遊歩道(自転車道)全体の使い勝手も大いに上がるし便利になるのだが、大事な水源。水道局としては通す訳に行かないのかも知れない。

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※ 村山貯水池(多摩湖)側からの探索

この先立ち入り不可なので、後日反対の村山貯水池(多摩湖)側から探ってみた。こちら参照。


 

迂回路

取りあえず5号隧道経由での進行を諦め、トンネルの手前右側に迂回しての山越え道らしき踏み分け道が2本有った。トンネルから遠い方(つまり手前側)の道が幾分ましな通り道になっている。

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写真左側から登って来て、少し太い道に出る。後ろ側は集落に通じている。
前方に石段が見える。

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谷津仙元神社

広場が有って、小さな神社が有った。
神社の右側を通っている道を進む。

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多摩湖自転車道

前方一般道に出る。この道は自転車道と車道が並んでいる。
5号隧道はおそらくこの下をくぐり、写真前方に抜けていると思われるのだが、厳重なフェンスで閉ざされ入ることは出来ない。フェンスの外側は東京都水道局の管理地区のようだ。

右に行けば村山下ダム、左に行けば村山上ダムに出る。いずれにしてもここまで続いてきた羽村山口軽便鉄道跡(導水管通り道)とは離れる。だから、ここから先は単なる帰り道。
今回は左に回る。紅葉の狭山丘陵を堪能して下さい。

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紅葉の狭山丘陵

おいらの好みからすれば、紅葉の見事さはブナ、それもブナの純林(例えば新潟県十日町市の「美人林」)にとどめを刺すのだが、ここでは望めない。どうしてもカエデに紅葉を求めるしかない。

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多摩湖神社・羽村山口軽便鉄道跡

多摩湖神社脇に出る。
同時にここで、かっての羽村山口軽便鉄道跡のコースが復活する。

この辺の詳細は、こちら

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羽村山口軽便鉄道跡上流側

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下流方向

左手、高台には多摩湖神社。

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多摩湖自転車道に出て帰路に就く

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西武球場

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 今回ここまで

 

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