府中用水、終焉
府中用水
立川から調布に渡って至る所に顔を出す府中用水。分水を重ねながら網の目のように張り巡らされた府中用水が、途中どう言う経路を辿ってここまで来たか全容を把握できていないが、おそらくここが最期の出口・終焉に当たるのだろう。
出口(下流側)から上流に向けて、辿れるところまで辿ることにする。
多摩川からの取水時期
府中用水は農作業の時期に合わせ、多摩川からの取水を制御している。例年5月の中旬から9月にかけてだけ多摩川から水を引き込み、秋から春先までは多摩川からの取水はストップされる。
多摩川からの取水がストップされる時期も、矢川やママ下湧水などからの水の供給だけで水の流れは維持しているのだが、水量が激減することには違いない。
実はこの撮影は2014年5月17日、丁度春の多摩川取水時期と相前後して微妙に日にちが重なる。写真を見る限り水量は少なく、おそらく多摩川からの水が未だ流れ込む前の状況だったのではないか、と思っている。
地形図
クリック、拡大表示でご覧ください。
調布排水樋管
ここで多摩川に排水される。
排水樋管上部から、上流方向
用水脇の緑道
この緑道には彫刻が何点も展示されているし、緑豊かで中々雰囲気がいい。
同じ場所で、上の写真は5月17日。下は4月29日撮影
用水は深くて結構幅広い
要するに多摩川への排水路なのだろう。
多摩川と並行して流れる水路
水路と多摩川の間には、各種運動施設がずーっと続いている。
ここから通路は左側(上流に向かって)に移る
上流部、暗渠
緑道は暗渠水路の上に続く
道路を超えて
京王多摩川駅
京王相模原線にぶつかる。ここから先(上流部)へは直接進めない。迂回して辿ることになる。
線路の先に見える樹木の区域は「京王フローラルガーデン」。写真左側の先には競輪場(東京オーヴァル京王閣)が有る。
京王フローラルガーデン
開園は10時から、入園料は500円。
実は10時前で、開園準備の為だろう、入り口が開いていた。有料で有ることも知らずにそのまま入って1枚だけ撮影。係員に10時からと有料で有ることを聞き、直ぐに退散。
Mapを見ると、敷地内に府中用水が通っている。
京王多摩川駅を超えて、更に上流方向
この写真は下流に向かっての撮影。この先京王フローラルガーデン敷地に入る。
写真では分かりづらいが、用水の底から水が湧きだすところが何ヶ所かある。
京王多摩川駅から上流部は、用水沿いに辿る道が無い。
交差する道の橋上から見るしかない。
都道19号線とハケ下の公園
この公園辺りから上流、府中用水は立川崖線に沿う形で流れてくる
鶴川街道上からの府中用水
崖線(右側)の下なので、用水の位置は相当低い
写真前方、川底から水が湧き出している
若宮八幡宮
立川崖線上に立つ神社。
府中用水はここから更に上流に伸びているのだが、切りが無いので今回はここで終わり。
若宮八幡宮から、崖線下を見る
府中用水は写真中央に右から流れ込み、道路をくぐって左側に流れている。
トラックバック(0)
トラックバックURL: http://y-ok.com/mt-tb.cgi/818
コメントする