国分寺崖線の奥座敷深大寺-4(深大寺と湧水)
国分寺崖線とハケの水
崖線と谷地に湧水は付き物。国分寺崖線に建つ深大寺周辺も豊富な湧水が見られ、深大寺の景観にしっとりした趣と深さを与えているし、名物の深大寺蕎麦を育てた大きな要因でもある。
又、「深大寺自然広場」と呼ばれるエリアの「調布市野草園」からも豊富な湧き水が野川に注ぎこんでいる。
これらの湧水は野川の有力な水源の一つでもある。
地形図
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撮影Map
クリックするとGooglemapと連動して表示されます。
2018年、突然Googlemapでの表示が不調となり、解決の方法も有りません(Googleの仕様変更かも)。しかしmap上の位置関係は判別できますので、引き続きそのまま表示します。
深大寺周辺の湧水
崖線と谷地に湧水は付き物。深大寺にも豊富な湧水が見られる。この水が深大寺蕎麦を育てたのだろう。
深大寺門前の蕎麦屋さんの前にも水車が有った。尤も今は水で回す水車でなく、回るとしてもモーターによるのだろうが。
辰砂大王堂
国分寺崖線を背に辰砂大王堂が立っている。辰砂大王は水の神でもあり、深大寺周辺の湧水の象徴とも言えるだろう。
この社の後ろ、崖線(ハケ)沿いに豊富な湧き水が見られる。
水源地不動尊
辰砂堂脇、幾つかある湧水源の一つ
辰砂大王堂裏の湧水を集めて
水車館
かってこの地で実際に稼働していた水車を模して、今資料館的な施設。
水源は辰砂大王堂脇から流れる逆川だが、今はモーターでまわしているようだ。
水車館脇の水路
この水路も背後の国分寺崖線からの湧水。写真右側に水車館。
弁天池に流れ込む水路
弁天池
かって中の通路に立ち入ることが出来たのだが、いつの間にか竹矢来で入ることが出来ない。
不動堂と不動の滝
深大寺元町水源
不動の滝の直ぐ脇から昇る多門院坂の途中に、こんな施設が有った。国分寺崖線の豊富な湧水を水源としてのものか。
水生植物園を経由して野川へ
深大寺境内周辺からの豊富な湧水は、水生植物園に流れ込み、その後水路を通って野川に注ぐ。
境内から流れ出る湧水
見て分かる通り、豊富できれいな水。
道路をくぐって、その先水生植物園に注ぐ。
水路開始
水生植物園から出た水の、ここが水路の開始地点。中央高速道下のトンネル脇。
都道121(三鷹通り)を超える水路
暗渠になったり
開渠になったりしながら
野川に注ぐ
対岸から
調布市野草園からの湧水
深大寺の谷から500メートルほど東側、やはり国分寺崖線に切れ込む形で谷が刻まれている(地形図参照)。
その谷の、中央高速道路の脇に調布市野草園があり、そこからも豊富な湧水が見られる。
調布市野草園
この日(2016/10/16)、野草園は休園だった。土曜日だってのに。
フェンスの外からの野草園
広くはない。
ハケの風景
野草園は谷地の中に広がるが、その周囲の台地上も含め「深大寺自然広場」として、ハケの森を豊かに残しながら遊歩道やキャンプ場が広がっている。
下の写真は「カニ山キャンプ場」。
水路
野草園からの湧水は、水路を辿って野川に流れ込む。
暗渠で小学校の敷地に入る。それにしても分かりやすい痕跡だ。
小学校の敷地から、道路をくぐり、開渠として姿を現す。
野川が見えてきた
野川合流
深大寺からの水が合流する地点から、約400メートル下流。橋は細田橋。
対岸から
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