多摩川を辿る-4(二子玉川から京王多摩川駅)
2014/0419
二子玉川から上流に遡る
今回のコース、前半はだだっ広い多摩川と河川敷を歩くだけで、正直なところ単調だったが、後半、思わぬところで立川崖線の終焉、六郷用水や二ヶ領用水の痕跡とそれが今に繋がる姿を見ることが出来て印象深かった。これはこれで後で再訪するとしよう。
兵庫橋と兵庫島公園
前回ここまで
多摩川側からの兵庫橋
下を流れているのは野川。この先右側、200M足らずで多摩川に合流。
野川上流方向
兵庫橋から
前方、厚木街道の橋。写真左側は兵庫島公園を挟んで多摩川が流れる。
兵庫島公園
厚木街道脇から排水路
厚木街道の北側(写真右奥)に「谷川(やがわ)緑道」と言う、暗渠と思われるものが250メートル余りに渡って伸びている。その排水口か?
二子玉川緑地
この先に野球場や公園が広がる
河川敷内に、更に堤防のようなものが
東京都水道局砧浄水場
土手脇に水道施設らしきもの
土手下奥に砧浄水場施設
河川敷内の水道局用地
宇奈根排水樋管
昔の野川が多摩川に排水されていた場所がこの辺だったらしい
排水樋管から多摩川に注ぐ排水路
東名高速と警視庁交通安全教育センター
この辺、土手下の河川敷は交通安全の訓練コースが、前方東名高速道路橋の向こうまで続く。前方右側の建物が、交通安全教育センター。
猪方排水樋管
多摩川への排水
二ケ領宿河原堰堤
神奈川県側での取水用堰。
元々前身は、二ヶ領用水用の堰として寛永6(1629)年に作られたもの。少し上流(サイト下側)の二ケ領上河原堰堤に次いで、取水量の増加を図る為に増設されたとのこと。
この堰の直ぐ下流の河床に、「宿川原上総層群」が広がっている。
海から24Kの標
ここから上流側、土手が部分的にコンクリートになり、下の一般道から繋がる。急にサイクリングの自転車が増える。
右側林の中に、小公園。
多摩川左岸に広がる西河原公園
六郷排水樋管
最初、今まで通りの下水処理の排水樋管かと思ったが、根川(染地せせらぎ)と、六郷用水取水口に繋がる上流の水路(空堀)の排水口となっている。
排水樋管の上流側
土手を挟んで染地地内に二本の排水路。中には進入禁止。
正面左側は根川。左側は六郷用水に繋がっていたであろう空堀。詳細は上記リンクから。
多摩川土手に戻る
調布排水樋管と府中用水
脇の銘版に調布排水樋管と有った。そこに注ぎ込む用水路は「府中用水」。おそらくその最終部なんだろう。
ここに注ぐ府中用水については、こちら。
府中用水上流方向
土手を挟んで多摩川に注ぐ調布排水樋管
多摩川の土手に上がって
前方、二ヶ領上河原堰堤
二ヶ領上河原堰堤
右岸、神奈川県側での取水の為の堤。
元々は、神奈川県で最も古い人口用水「二ケ領用水」用に作られた取水堰で、かっては「中之島取水口」と呼ばれていたらしい。二ケ領用水は徳川家康の命を受けた用水奉行・小泉次太夫によって慶長16(1611)年開削。小泉次太夫は六郷用水も開削している。
二ヶ領用水も時代の変遷と共に、農業用水から都市河川・工業用水へと変貌。神奈川県側と東京都側での水利を巡る協議を経て、堰も当初は竹で編んだ蛇籠堰からコンクリート堰へと変化。
海から26Kの標と、遠方京王相模原線の鉄橋
京王相模原線
向かって右側の京王多摩川駅から帰途に向かう。
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