仙川-3(野川宿橋から甲州街道)

 

仙川、野川宿橋から甲州街道仙川橋まで

仙川の様相がここで一変する。

人見街道の野川宿橋で、仙川の様相は一変する。
ここまでの上流部は見てきた通り、人工的に付け替えられた、クランクに屈折しながら住宅街を縫って通る細い水路だった。流れる水も通年を通して殆どない。

水のやりくりの仕掛け

ここから下流部は一転、川幅も広がり自然な蛇行と、両岸はコンクリートで護岸されているが川床は石や植物など、自然の姿を見せる。上流部と違い水も流れており、コイやカモなど豊かな生態が見られる。

しかしこの流れの維持には、実はある仕掛けが組み込まれている。

 

地形図

クリック、拡大表示でご覧ください。

地形図-3.gif

 

撮影Map

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野川宿橋

上流側

細く、水も無く、直角に屈折を繰り返しながらの、完全な人工付け替え水路が、この野川宿橋で終わる。

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下流側、水流も復活

川幅も広がり、流れも自然の蛇行となって、水流も見られる。
ただしこの水流は、下流からのポンプアップによる放流。

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野川宿橋を下流側堤防から

左側は、上流からの水路。殆ど水の流れはない。
右側に水の供給放出口がある。

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仙川、実質上の最上流部

ここで放出されている水によって、ここから下流の流れが賄われている。上流部は現在流れとしての機能はほぼ失われているので、いわばここが仙川の実質上の最上流部とも言える。
しかし実はこの水、ここからの湧水ではなく、ほぼ1.6キロメートル下流、中央自動車道近くの新川天神山青少年広場に設けられた樋口取水場で汲み上げた地下水をポンプアップしてのもの。だから仙川の「源流」は、1.6キロ下流と言うことになる。

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野川宿橋にある案内板

ここにも水の由来が記してある。

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下流方向

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新川大橋から下流

自然な蛇行を取りながら、国分寺崖線を切り裂く形で下る。

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周囲には幾つかの公園が続く

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国分寺崖線を下る仙川

国分寺崖線に沿って、その縁を流れる野川と比べ、仙川は崖線に対し直角に、上位面(武蔵野面)から下位面(立川面)に谷を刻みながら流れ落ちて野川に注いでいる。勾配もやや大きい。このように段差になっている場所も何ヶ所かある。

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丸池公園

仙川の名前の由来ともなった場所だと言われている。
かって勝淵神社を含むこの「丸池」周辺は広大な沼地や水田が広がり、川床の至る所に湧水が有って、その様がいくつかの釜(湧水の湧き出し口を釜という)を伏せたように見えたところから、「千釜」と呼ばれていたらしい。その「千釜」が仙川の由来となったとの説がある。

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今も池が有り、水田も公園施設として有るようだ。
かってはもっと豊富な湧水で、水も澄んでいたのだろう。

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源流?

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池に水を供給している「源流」だが、天然の湧水なのだろうか。

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勝淵神社

丸池公園脇にある神社。
柴田勝家とその子孫を祀っている神社。

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仙川に戻って

樋口取水場と導水管

やばた三の橋から下流方向。
川底に白いパイプ状のものが見える。これはこの先の樋口取水場で汲み上げた地下水を、野川宿橋に送る導水管の一部。設置場所が無いため川底に通しているのだが、ここより上流では道路に埋設してあるらしい。

 

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樋口取水場

中央自動車の直ぐ上流に樋口取水場が有る。

現在、1日10000トンの湧水のうち3000トンが汲みあげられ、1.6キロ上流の野川宿橋までポンプアップされている。いわばここが仙川の源流。

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ポンプの設置場所は小公園となっている。

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この水のやりくりのおかげで、コイが戯れる水質が維持されている。

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川床

川床に穴が開いているが、若しかしたら湧水の湧き出し口か?

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中央自動車

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東部下水処理場

仙川に隣接する東部下水処理場からの、高度処理再生水が排水(供給)される。これも仙川の水源の一つ。

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国道20号線(甲州街道)が見えてきた

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甲州街道、少し上流の右岸

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甲州街道仙川橋からの、上流方向

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仙川橋からの下流方向

京王線の電車が見える

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