屈折

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屈折と分光感受性

「眼の機能」と言った時、大きく分けて「屈折」と「分光感受性」と言うことになるのでしょうか。私の独断ですが。

物理的特性

屈折は光を網膜に焦点させる機能。これは前章で述べたように、「角膜」と「水晶体」が担っています。カメラでは勿論レンズが対応します。
この現象は殆ど物理的特性です。

化学的特性

分光感受性は網膜に配された「杆体」と、3種類の「錐体」が担っています。杆体は主に暗いところでの視力を担当し、錐体は明るいところでの色の感受性を担当します。
この現象は、光の強度、或いは電磁波波長域の違いによるエネルギーの高さを感知する、ロドプシンタンパク質の化学変性、つまりは化学的特性です。

錐体はデジタルカメラのCCD或いはCMOSセンサーに配置された、それぞれR、G、B 3種類の受光素子が対応しますが、こちらは勿論電気的な処理です。
尤も電気も化学変化も、大きく言えば4つ有るとされる力の内の「電磁気学的力」に属しますから、この点でも共通だと、言えば言えます。

「杆体」と「錐体」については、次の「視力」の章で詳述します。

 

……と云うことで、此処では「屈折」に関する様々な問題について。
近視、遠視、乱視、老眼など、日常的に眼について語られる問題は殆どこの「屈折」に起因していますね。

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