2014年1月アーカイブ

ネアンデルタールと現生人類で、混血(生殖)が有った証拠が見つかった。とのニュースが流れた。
以下は共同通信からのもの。

 

【ワシントン共同】現生人類は、数万年前に祖先が混血したネアンデルタール人から、皮膚や毛髪の特徴や一部の病気に関する遺伝子を受け継いでいるとする研究結果を、米ハーバード大のチームが30日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

 特に東アジアや欧州の人でこの度合いが高かった。一方、男性の生殖機能に関するネアンデルタール人の遺伝子はほとんど受け継がれておらず、混血時に不妊を引き起こす原因となって消え去ったとチームはみている。

 初期人類はアフリカで生まれ、欧州やアジアに広まる過程で、別系統の人類とされるネアンデルタール人と混血したとの説が最近有力になっている。

新聞赤旗、2014年1月9日記事転載

皮膚の化石で判明 1.9億年以上前

中生代(約2億5000万年前~約6500万年前)に生息していた海生爬虫類の魚竜は、全身真っ黒な皮膚で覆われていたようだ―。スウェーデン・ルンド大学等の国際研究グループが、化石となって残っていた皮膚の構造や性質、組成を調べた結果分かったと、8日付の科学誌『ネイチャー』電子版に発表しました。

 

2014/1/7 新聞赤旗より転載

 

440万年前

アフリカ東部エチオピアの約440万年前の地層から見つかったラミダス猿人(アルディピテクス・ラミダス)が人類の系統であることを示す新たな証拠が見つかった―。東京大学総合研究博物館の諏訪元・教授の加わる国際研究グループが、6日公表された科学誌『米科学アカデミー記要』電子版に発表しました。

ラミダス猿人は1992年、米・カリフォルニア大学のディム・ホワイト教授率いる国際研究グループのメンバーとしてエチオピア・アファール地域のアラミスで探索していた諏訪教授が初めて発見しました。その時は1本の歯の化石だけでしたが、その後、頭や腰、手足など女性とみられる全身骨格の多くがそろった化石など、少なくとも35体分が見つかっています。

ラミダス猿人が見つかるまで、最古の人類として知られていたのはエチオピア・アファール地域のハダール等で見つかった三百数十万年前のアファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)で、ラミダス猿人がどのような人類だったのか、研究者の関心を集めました。
研究グループは、2009年にこれらの化石の詳細な解析結果を米科学誌『サイエンス』に発表。ラミダス猿人が、光が下まで差し込む比較的明るい森に棲んでいて木に登ったりしていたものの、主に地上を2本の足で歩き、木の実や昆虫、小さな動物を食べる雑食性の人類と結論付けました。

しかし今世紀に入ってアフリカ各地で見つかった600万年以上前かそれより少し後に生きていた3属3種の猿人との関係などを巡って研究者の間で議論が有り、ラミダス猿人が樹上生活にも適応していたことから、人類ではなく類人猿だとする見方も示されていました。

研究グループは今回、アウストラロピテクスやホモ(ヒト)など人類の系統と、ゴリラやチンパンジーなど類人猿で大きな違いが有ることが知られている頭蓋底(とうがいてい)について詳細に解析しました。その結果、ラミダス猿人の頭蓋底は頸(けい)動脈が通る穴の間が類人猿より広く、アウストラロピテクスに似ていることなど人類の系統であることが確認できたといいます。

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