2011年5月アーカイブ

 

脳の拡大には二つの突出したところがある。一つは200万年前から150万年前のところで、これはホモ・ハビリスの登場に関係しているらしい。もう一つ、それ程目立ったものではないが50万年前から20万年前のところにある。(20ページ)

人間の行動における二つの本当に劇的な変容は、現代人類並みの脳の大きさに進化してずっとたってから生じた。その変容はホモ・サピエンス・サピエンスのみのものとされる。
第一の変容は6万年前から3万年前にかけての文化の爆発的発達で、最初の芸術、複雑な技術、宗教が現れた。
第二の変容は1万年前の農耕の登場であり、人々は始めて作物を植え、家畜を飼いならすようになった。(20ページ)

脳が要求するエネルギー
静止しているときに筋肉が必要とするエネルギーの22倍に相当する(20ページ)

考古学者-「認知考古学」
心理学者-「進化心理学」
これら二つの新しい下位部門はお互いにお互いを大いに必要としている
………統一を成し遂げるのが本書での筆者の課題だし(21ページ)

 

 

直立二足歩行(p-26)
人類と類人猿との違いはなにか、と言う問いに対する人類学者の答えは、
「二足直立歩行をするか、しないか」である。

直立二足歩行有利説(P-64)

  • セックスアピール
  • 食物運搬説
  • 威嚇効果
  • 遠くを見渡す効果

ヒト(P-34)
ヒトと言うことばを教義に解釈すると現代人、つまりホモ・サピエンスの日本語学名でも有るのだが、分類学的には古代・現代の人類と類人猿を含むグループを「ヒト上科」と言い、類人猿以外の人類全体を含むグループを「ヒト科」と言う。そこで、ここでは生存年代の新旧や進化の段階を問わず、明らかに人類的特徴を持つグループ、つまり「ヒト科」に属するグループや個体を便宜上「ヒト」と呼ぶことにする。したがって、いかに紹介する猿人もヒトの一部であることをご理解いただきたい。

 

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