2015年1月アーカイブ

国際グループ科学誌に発表

新聞赤旗掲載、全文転載

 

184人の参加者で再現実験

言語の発生と発達が石器を進化させた可能性がある―。英セント・アンドルーズ大学などの国際研究グループが、科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』(13日付)に発表しました。
石器は約250万年前に初めて作られました。アフリカ・タンザニアのオルドバイ渓谷で初めて発見されたことからオルドワン型と呼ばれる最初期のこの石器は、石を叩いて出来た剥片や礫を利用したものです。

約180万年前に、より精巧なアシュール型石器が作られるようになるまで、70万年程の間、オルドワン型石器が作られ続けました。
研究グループは、184人の大人の参加者にオルドワン型石器を作ってもらう実験をしました。作り方は、出来上がっている石器を見て作るやり方、石器を作る名人が作るのを見てまねて作るやり方、名人から身振りで教えて貰って作るやり方、名人から言語で教えて貰って作るやり方などです。

合わせて6000以上の新たに出来上がった石器をさまざまな方法で計測して評価した結果、言葉で教えて貰って作った石器が最も優れていることが分かったと言います。

人類がいつから言葉を使い始めたかは分かっていません。研究グループは、今回の結果はオルドワン型石器を作っていた段階で人類は言葉を使い始め、言葉が発達することによってアシュール型石器が生まれたことを示している可能性が有るとしています。

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